熊はほかの大型野獣同様一度に2,3頭しか産まないし、成獣になるまでに数年かかる。今回の騒動はクマの生息数が急増しているからとは考えにくい。
しかし、クマによる被害が急増しています。人の生活圏にクマが侵入して来ているからです。
クマの餌の木の実が不作でクマが人里に出没するようになった、という観測が見られます。サルが増えてクマの餌を食べてしまっているという見解も聞こえてきます。かりにそうであったとしてもサルに責任はありません。
クマが人里に出てくることを防ぐため、カキの実を木の枝に残しておかないようにしましょうと一部の自治体は住民に呼びかけています。しかし、そうしたら鳥はどうしたらよいでしょう。鳥は残しておいてくださいというでしょう。
群馬県、東北、北海道で被害が同時多発的に起こっていることは重要な論点と思われます。クマの生態に何らかの変化が起きていることは間違いないでしょう。中緯度温帯域の植物相に気候変動の影響が現れていると推論することは可能でしょう。亡くなられてしまったゴア元副大統領の『不都合な真実』が真実味を帯びてきたのでしょうか。トランプ大統領は「陰謀論だー」と一蹴するかもしれません。
関係省庁である農水省や環境省から説明が聞こえてこないのはどうしたことでしょう。役人の生態が暴かれているといえます。
自衛隊に駆除をお願いしようという意見が見受けられます。自衛隊はなんとかしてあげたいと思うでしょうが、しかしここは冷静になって 行き過ぎたお願いだというべきです。
警察庁は、ライフル銃を扱える機動隊に駆除を支援させようと検討しているようです。緊急事態として仕方ない やってもらうしかないでしょう。自治体と猟銃会の連携だけでは対応できなくなっているのですから。
狭い国土の日本では大型野獣の管理はおろそかにできないということが教訓となっています
そして、思い出してください、市街地のクマを自治体の了解のもとに駆除しようとしたハンターが裁判で負けたという事実を。銃猟における跳弾のリスクを裁判官は正しく評価できませんでした。司法がいつもただしく判断するとはかぎりません。国民からの抗議の高まりで関連法令がいそぎ改訂されました。国権の最高機関である立法府がかろうじて面目を保ったといえるでしょう。


