2009年3月末に身延山久遠寺(みのぶさんくおんじ)を参拝した時の過去録です。
その日は夜中に起き出して日の出の2時間前には二輪で出発していました。
真っ暗な海岸線を西へ鎌倉、江ノ島、大磯、小田原、箱根湯元、
箱根で夜明けがやって来ました。
夜明けの箱根、なんとなく良いムード? いいえ道路標示の気温を見れば0度、
手はコチコチ、その季節の箱根を甘く見ていました。
身延山、その数年前からずっと行きたかったのですが、
1日で行くにはちょっとハードで足踏みしていたのでした。
無理な計画はいけません、この旅はそれをおもい知る事となりました。
箱根を超えJR御殿場駅が見つからずちょっと迷い時間ロス、
その先の富士山こどもの国の前から見える富士山は素晴らしく絶景でした。
でも低温でその時は乾電池式デジカメが作動しませんでした(ガクッ)。
芝川町近辺では道を確認したにも関わらず迷ってしまい違う道へ、再び時間ロス。
この時凸凹山道を通り、タイヤが擦り減っていたため、
パンクしたらどうしようと心をよぎりました。
出発より6時間掛けて9時40分、なんとか身延山久遠寺に到着しました。
とっても大きなお寺さんです。
総門を抜け山道を通り三門を入ると、287段の急な急な急な石階段が現れました。
一瞬登るの止めようかーと思える程の急な石階段でした。
写真に写ったおばさんおじさんの笑顔に救われる思いがしました。
やっとのおもいで登り終えると五重塔・大鐘・本堂が見えました。
参拝し本堂の中に入ったら天井一面に威風堂々と龍の絵がありました。
そしてしだれ桜が満開でとてもきれいでした。
身延山ロープウェイで奥ノ院へ、山頂からの景色も素晴らしかったです。
昔の人は徒歩で登ったのかなー?
山道にある「平多屋」にて地元名産ゆば定食で昼ごはん。
お寺さんが広いので急ぎ足でも身延山参拝に約3時間掛かりました。
日蓮大聖人が身延山に入山したのが53歳の時(735年前)だそうです。
その後富士山周回コースで本栖湖、西湖、河口湖、山中湖を通り御殿場へ。
午前中凸凹山道を通って擦り減りタイヤ大丈夫だったかなーと思った矢先、
ゴトゴトゴトゴトゴト、うわーこのタイミングでパンクかよー。
時間は4時、このトラブルいったいどうなるんだろうーと瞬間気が滅入りました。
不幸中の幸い奇跡的というか、視界にオートバイ屋さんが入って来ました。
いつものバイク屋さんより値段倍ほど掛かりましたが、腕の確かなご店主でした。
帰り道予定を変更しあまり知らない道を通らず知ってる道を通ったおかげで
幸運にもすぐそばにバイク屋さんがあり助かりました。
もし午前中の人気の無い山中でパンクしていたらと思うとゾッとしました。
御殿場から箱根を超えた頃には暗くなりだし、
暗い中を2時間ほど運転、小田原・大磯経由でなんとか無事に自宅へたどり着きました。
往復342km16時間、「無理な計画はいけません」、
その旅の教訓をおもい知る事となりました。