いつもの所にいつもの時計が無い。
あれっ、何処行ったんや。
お散歩の時はズボンの前ポケットに入れて・・・
そのズボンは昨日洗濯したけれど・・・
まさか?、干してるズボンを確認すると・・・
有ったー、洗濯しちゃったんだー、時計は水が入り込み止ったまんまや。
バカ、馬鹿な私、パカ、パカっと時計の裏蓋を開いて水抜き乾燥。
ダメ元でやってみたら、おー、動いたー、復活復活ー。
つづく
開けた時計の裏蓋を閉めようとしたら閉まらない、指で押してもなかなか閉まらない。
検索するとどうやら時計店では裏蓋閉め器を使って閉めているようです。
先ずネットに載っていた逗子の時計店へ行ってみると、既に店じまいしていました。
更新されずネット上に残っていたお店情報、時の流れを感じました。
次に衣笠の時計店へ行ってみると裏蓋を閉める料金は550円との事でした。
店員さんはさかなクンに似た実直そうな方で実際接客は素晴らしかったです。
依頼するならこんな店員さんが居るお店にとお願いする事にしました。
順番があり時間が少々掛かるとの事で時計を預け一旦お店をあとにしました。
つづく
この後買い物を済ませ再度お店へ戻り預かり票と引き換えに時計を受け取りました。
そしてお店を出ました(店員さんも私もある事に気づかないまま)。
お店を出てしばらくしてからもしかして支払いをしていないのではと思いました。
お店に引き返すとさかなクン似の店員さんは何やら癖のあるお得意さんと接客中でした。
見ているとそんなお客さんでも真摯な接客姿勢は変わらないようでした。
他の店員さんとのお話の中でこちらのお店は創立約80年との事でした。
素晴らしい接客、お店ではどんな教育が行われているのか気になりました。
伺うと特に行われていないとの事で、逆に感心させられました。
つづく
しばらくしてさかなクン似の店員さんがやって来てくれました。
事情をお話しすると「私もうっかりしていました」と頭を下げられました。
私もうっかり忘れ、店員さんもうっかり忘れ、二人してうっかり忘れた訳です。
でも幸いにも気づきお店に戻って支払いを済ます事が出来ました。
帰り際、さかなクン似の店員さんに言わずにはいられませんでした。
「接客が素晴らしかったです、お仕事頑張って下さい」
帰りも最後までしっかり見送って頂きました。
時計を洗濯しちゃったら最後は素晴らしい接客に出会えたという、大変良い結末でした。