炎鵬、今場所観るのが一番楽しみだった力士

　大相撲名古屋場所は、鶴竜の優勝で幕を閉じました。
そんな中、今場所観るのが一番楽しみだった力士が炎鵬でした。

西前頭十四枚目、身長１６８ｃｍ体重９９ｋｇ、
舞の海とほぼ同体格のこの小兵力士に目を奪われました。

小兵ながら大学時代就職活動中に応募先の面接で、
「経歴がすごいんだから相撲をしたほうがいい」と、
勧められる程の実績がありました。

角界に入門後、序ノ口・序二段・三段目と３場所連続で７戦全勝優勝と、
その実績は伊達ではありませんでした。

その後も史上最速タイ６場所での関取十両昇進、
今年５月場所に新入幕と一躍注目の力士となりました。

以下に角界入門後の成績を記します。

２０１７年３月場所前相撲初土俵
２０１７年５月場所序ノ口で７戦全勝優勝
２０１７年７月場所序二段で７戦全勝優勝
２０１７年９月場所三段目で７戦全勝優勝、連勝を２１とする
２０１７年11月場所幕下で５勝２敗の勝ち越し

２０１８年１月場所幕下で４勝３敗の勝ち越し
２０１８年３月場所新十両で４勝１１敗の負け越し、史上最速タイ６場所での十両昇進
２０１８年５月場所幕下で５勝２敗の勝ち越し
２０１８年７月場所幕下で５勝２敗の勝ち越し
２０１８年９月場所再十両で９勝６敗、関取として初の勝ち越し
２０１８年11月場所十両で９勝６敗の勝ち越し

２０１９年１月場所十両で９勝６敗の勝ち越し
２０１９年３月場所十両で８勝７敗の勝ち越し
２０１９年５月場所新入幕で７勝８敗の負け越し、７勝２敗後６連敗
２０１９年７月場所幕内で９勝６敗の勝ち越し、技能賞受賞

炎鵬の魅力はその動きにあります。
同じ土俵で戦っても相手の土俵には決してのらない工夫と戦略、
クールな炎鵬の真骨頂です。

相手力士の懐へ入り込み自分に有利な体勢作り、
あの手この手で技を仕掛けて相手のバランスを崩しに掛かる相撲。

その相撲スタイルで体格ハンデをはね返し、
ギリギリの攻防で最終的に勝負をものにする、
それが観る側にとってはたまらない訳です。

今後は相手力士も対応を考え相撲を変えて来る事でしょう。
炎鵬にしてもそこからがさらなる工夫と戦略の始まりです。
来場所以降の楽しみもそこにある訳です。

以下は youtube からのピックアップです。

【大相撲】炎鵬の初土俵から現在までが4分で分かる動画：
https://www.youtube.com/watch?v=FtYvc_HQJK4

《新入幕》炎鵬全15番まとめ令和元年大相撲夏場所：
https://www.youtube.com/watch?v=yKVc2Df-cEs