どこまでやれるかな -6ページ目

どこまでやれるかな

現在、老健に認知症(レビー)の母がいます。

老健での母の様子や働くスタッフの方々を見ていたら、色々と思うこと感じることが出てきてしまい、思い切ってデスクワークの仕事を辞め、介護職に就くこととなりました。

働く日々を綴ります。

昨日は遅番2。

排泄と誘導に明け暮れるシフトです。
もちろんそればかりではありませんんが(笑)

居室で過ごせる方はご自分でトイレに行けますが、車いすの方、ご病気のため歩行が危険な方、認知症でご自分で行動するのが難しい方等には、居室には戻らずスタッフの目の行き届くダイニングで過ごして頂きます。

なので、トイレへの声掛けをしてお連れする時間帯は決まっています。

前にも書きましたが、トイレへの時間をこちらが決めてしまうのも無理があると思いますが・・・。

ご自分で理解・判断できる方には、私は「トイレに行きましょう」ではなく「トイレに行きましょうか?」と尋ねるようにしています。

そうすると「まだいい」とおっしゃる方もいます。

もちろん私も単純にそれで引き下がるわけではなく、「ご飯前に行っておかなくでいいですか?」「今、行っときませんか?」と少し食い下がってみます(笑)

それでも「いや、今はいい」とお答えの方にはそれ以上は勧めません。

そばにいたスタッフが「いや、□□さん、今行っとこう。○○さん(私のこと)と行ってきて」「ほら、また後で失禁しちゃっても困るでしょ」と言って、立ってもらって車いすに移乗してもらいます。


なるほど、ここまで言葉掛けしてトイレにお連れしてもいいんだなぁと思い直します。
でも「…失禁しちゃっても困るでしょ」って言うのは、適切でないように思いますが。

それでトイレにその方をお連れすると、パッドにも出ておらず、トイレでも出ませんでした。

その方の言うとおり「今はいい」っていうタイミングだったんですよね。

トイレに行きたい時に「行きたい」と言えて、連れてってもらえるのがご入居者にとっては一番いいんですけどね。



認知症がおありの方で傾眠が強い女性がいます。
声を掛けて起きてもらいトイレにお連れして、ズボンとリハパンを下ろし便座に座ってもらいました。

思った以上にパッドに多量の軟便が出ていました。
リハパンを下ろす際に足にも便が着いてしまいました。

おぉっと思い、そのパッドを取るために手袋をしようとしていたら、その方がご自分の手で汚れたパッドを触り出します。
当然指が汚れてしまいました。

思わず「わぁっ」って言っちゃいました(笑)

「△△さん、触らないでぇーーーー」とも言ってしまいましたが通じません。

私の段取りが悪かったのですからしかたありません。

私が最初に汚れたパッドをすぐに取れば良かったのですが、かなりの汚れ具合だったので、素手で取ると私の手が汚染し、次の介助ができなくなるので、手袋は必須でした。


その後、手袋をして汚れ物の処理諸々を済ませ、その方に立っていただくと、お尻の広範囲に渡って軟便が付着していました。
便座にもベットリです。

またまた「わぁぁっ」って言っちゃいました。
いけませんね、私。

最初に服を下ろした時、すぐに便座に座ってもらったので、お尻を見ていませんでした。

と言うのも、この方は服を下ろした途端にオシッコをしてしまうことがあるので、服を下ろしたら速やかに座ってもらわなければダメだと教えられていたのです。

まぁこれは私の言い訳に過ぎませんが(笑)


今度はそのお尻を拭くために、ホットタオルが必要になります。
トイレの外に出てホットタオルを取ってきます。


便秘が続くご入居者には何らかの薬を適宜服用してもらいます。

この方もそうでした。
薬のせいで軟便となって出ているので、お尻への付着のみならず、そもそも出ている量がなかなかの量なわけです。

拭いても拭いても・・・なので、ホットタオルを何枚も使わせてもらいました。

その方も、やっぱり拭いてもらえばスッキリするのだと思います。
嫌がるふうもなく、いつものように動き回ろうとせず落ち着いていました。


便秘が改善されるのは嬉しいことです。
でも、軟便となりリハパンに出てしまった状態で、ダイニングで座ったままというのはどんなにか不快だったしょう。

臭いなどで早く察知してトイレにお連れできればいいですね。


多量の軟便を速やかにキレイに処理するのもなかなか大変です。

その人の特徴に合わせた、ベストな排泄介助ができるといいなぁと思います。

1に経験、2に経験、3、4がなくて5に経験ですね。



昨日、仕事が終わりスタッフルームに入ると、もうとっくに帰っているはずの日勤のスタッフが残って記録を書いていました。

このスタッフは私の1歳下で、成人したお子さんのいる主婦で、私と同じく介護の仕事は初めてという女性です。
このホームで働き初めてまだ10ヶ月余りです。

いつも一生懸命です。
優しい女性です。
私が何か聞くと、いつも丁寧に教えてくれます。


その彼女と、スタッフルームでしばしおしゃべりをしました。

彼女もまだまだわからないことがたくさんあると言います。

私も彼女も同じでした。
自分でやろうと思って選んだ仕事だし嫌でも何でもないのだけれど、毎朝起きると憂鬱な気分になる、でもホームに来てしまえばそんな気持ちもなくなる、今日のような遅番2のシフトはやたらと時間が長く感じられ、時計をついつい見ては“あぁまだか・・・”なんて思ったりする、そして仕事が終わると“あー終わったぁ”とホッとするんだと。
全く同じ気持ちでした。
それだけ大変なんだよねと励まし合ったりして(笑)


彼女は、ある特定の女性のご入居者に嫌われているのだと教えてくれました。

その特定の女性のご入居者とは、前にも書いた、ご夫婦で入居されている奥様。

私もその女性にはお茶の提供の時に「いい加減、覚えてね」と言われたことがあります(笑)
全然大したことではないですけどね。

その女性に嫌われていると教えてくれた彼女は、その女性に直接面と向かって「目障りだ」とか「あなたがいるとイライラする」などと言われたそうです。
他にも色々。

ショックですね。
そのご入居者は何でそんなことを言うのでしょう。

彼女はいつも一生懸命丁寧に働いてますよ。
私と同様、それほど器用に手際よく動けてないところもあるかもしれませんが。
それは経験値の問題です。
でも間違った介護、失礼な態度をしているわけではありません。

例え、例えですよ、ご入居者がスタッフに対して「嫌い」とか「苦手」とか思うことがあっても、それをスタッフ本人に面と向かって言うってどうなんでしょう?

好き嫌い・・・苦手意識みたいなものは誰でも少なからず持ってしまう感情です。
でもそれを露わにしてしまったら・・・。

その嫌いな相手、苦手な相手と関わることがないのなら、どう思おうがかまいませんが、毎日生活をしている場で、ましてやその生活のお手伝いをしてくれる人に対して、「目障り」だとか「イライラする」とか言い切ってしまうのは、あまりに大人げなく、マナー違反ではないですか?

ご入居者がホーム側に、あるいはスタッフにあーしてくれ、こーしてくれ、あれはやめて、これはやめて等の要望や意見を言うのはかまいません。
むしろ言ってくれた方がいいでしょう。
言うべきです。
その権利はご入居者にあると思ってます。

また、スタッフが失礼な態度、乱暴な介助、危険な介助をしたのなら、そのスタッフが嫌われたり避けられたりしても仕方ありません。
と言うか、そのスタッフは反省すべきだし、言動を改めるべきでしょう。


でも彼女に落ち度はありません。
単なる相性の問題でしょう。
それはホーム長もサービスリーダーも、他のサービススタッフもわかっています。

彼女は、そんなことを言われた時は、最初は泣いたと言ってました。

「今日は何を言われるのだろう」と毎日嫌な気分になり、仕事にも行きたくなかったと。

それをサービスリーダーやホーム長に訴えたことで、今は関わらなくてもいいいように距離を離してくれたということです。

当然です。



私は排泄介助で、思わず「わぁぁっ」って言ってしまいました。
これは言ってはいけません。
ご入居者を不安や不快にさせるからです。


ご入居者が特定のスタッフに面と向かって「目障りだ」「イライラする」と言いました。
これも言ってはいけません。
生活の場での最低のルールだと思うからです。


どちらも不適切です。

肝に銘じます。