どこまでやれるかな -26ページ目

どこまでやれるかな

現在、老健に認知症(レビー)の母がいます。

老健での母の様子や働くスタッフの方々を見ていたら、色々と思うこと感じることが出てきてしまい、思い切ってデスクワークの仕事を辞め、介護職に就くこととなりました。

働く日々を綴ります。

勤務初日。

目覚ましより先に目が覚め、「あーもーすぐ起きなきゃだぁ(T_T)」と憂鬱な気分に。

「まだまだ寝てたい、起きたくないよぉ」


数十分後、予定の時刻に目覚ましが鳴って、ビクンと飛び起きる。


朝一シャワー。

父の昼食と夕食の準備。

燃えるゴミをまとめる。

自分の食事。

身支度。

刻々と時が過ぎていく。

トイレに何度も行く。


遅れてならじと早めに家を出る。

が、歩みはノロい。


途中のコンビニで昼食を調達。
そしたらお腹が痛くなって、そのままトイレ拝借。


どんだけ緊張してんだ(笑)


スローペースで歩いたにも関わらず、思った以上に早く到着。

早過ぎるのではないかと、すぐに玄関に向かえず、その場で数分モジモジ。


意を決して玄関へ!
インターホンを押すと、ホーム長が「今、開けます」と。

ドキドキ

ホーム長が笑顔で出迎えてくれます。
「暑い中、すみませんでした」と。


いやいやいやいや、
そんなそんなそんなそんな。
私はお客様ではありませんから。


ホーム長は優しくて若くてかっこいい方です。


早速ユニフォームを頂き、スタッフルームで着替えてからホーム長を待ちます。


その間、出勤してきたスタッフさんたちに、緊張しながらご挨拶。

受け付けの方、介護職の方、ナースの方、皆さんにペコペコご挨拶。


私の緊張が伝わるのか、「楽にしててくださいね」と。

私が「緊張してしまって(汗)」言うと、「大丈夫、大丈夫」と言って頂きました。


ホーム長がやって来て別室へ。

今日の予定とオリエンテーションです。

また私が「緊張してます(´`:)」、「昨日の最後の研修でもみんな不安がってました(^◇^;)」と言うと、ホーム長は笑って「大丈夫ですよ。そんなふうに思わなくて」と緊張を解いてくれます。


色々な書類を渡され、諸説明を受けます。

まずは、午前中の申し送りの席に案内されます。

わからないだろうけど、一緒に参加してどんな感じか見て下さいと。


夜勤帯の方から、日勤帯の方へ、ご入居者の昨夜から今朝にかけての様子や、水分量、食事量、便秘状況、個人の今日の予定などの申し送り。

ナースさんからも申し送り。

もちろん、私はなかなか着いていけないけど、必死にメモを取ってみます。

昨日はご入居者同士での喧嘩もあったとか。

杖を振り回す方もいるようですね。

珍しいことではないらしいですが。

申し送りの席で、ホーム長が、私のことを皆さんに紹介してくれます。

反射的に、思いっきり立ち上がり「緊張してます!宜しくお願いします!」と咄嗟に情けない挨拶をしてしまいます。

大人の挨拶じゃないでしょ(恥)


申し送りの後、また部屋に戻って、ホーム長から諸説明。


そして、ご入居者全員のお部屋にご挨拶をしに行きましょう!ということに。

2階と3階に居室が並びます。

ひと部屋、ひと部屋、ホーム長と一緒に中に入ります。

ホーム長が丁寧に私を紹介してくれて、その後、私がご挨拶。

ご入居者の皆さん、笑顔で応じてくれます。

ちょうど10時のお茶の後で、皆さん思い思いにくつろいでいたり、あるいは寝ていたり…。


部屋を出る度に、ホーム長が「この方は~で」「実はこの方は~」など、一人ひとりの説明をしてくれます。


挨拶だけではわかりません。

皆さん、穏やかだなぁ…なんて思いましたが、それは仮の姿(笑)


いやはや、やはり認知症があったり、様々な疾患があったりして、ほとんどの方が、「短気」「暴言」「被害妄想」「暴れる」「思い込みが激しい」「神経質」「難しい人」「プライドが高い」「待てない」等々、スタッフも対応に苦慮する人が大勢のようです。


そして、何より、注意しなければならないこと。

それは男性ご入居者からのセクハラだそうです。


これは、研修中にも出てこなかった話。

セクハラ。

ボディタッチ、言葉でのセクハラ、ご自分のナニを触りながらのセクハラ(;゚д゚)


そんなかわいらしいものではないようです。

ショックを受けてしまうスタッフも少なくないそうです。


特にひどい人がいて、何度も注意もしているし、ご家族にも報告していると。

それでもまた今後、ひどいセクハラ行為があるようなら、退居をしてもらう構えだとか。


ん~、こんな所にもセクハラってあるんだ…。


セクハラをする男性ご入居者は一人ではなく、複数人いるらしいです。


なので、介助する際にも、ある程度の距離を置かなくてはならないこともあると。
もし何かあれば直ちに報告してくださいと。


ホームでのセクハラ、なかなかの問題になっているようです。


居室にいないご入居者は、1階の食堂に食後からそのままいらっしゃるので、そこでもまた一人ひとりにご挨拶。

ホーム長が小声で「あの方もセクハラをします」と。


どんだけいるのか、セクハラ爺様(笑)


その後、また別室で諸説明を受け、事務所に行き、出退勤のやり方、その他諸々の説明を受けてお昼休みです。

スタッフルームには既に昼食をとってらっしゃる職員の方がいらっしゃいます。


やはり皆さん地元の方達ばかりなので、住所が近い方が多かったりしてビックリ(笑)

レンジも冷蔵庫もポットもあるので、お昼は自分なりに楽しめそうです。


昼休みを終えて退室される受け付けの女性から「お昼休みはしっかりとってくださいね」と気遣って頂きました。


このホームで働く人たちは若い人たちが多いと。

それとまた、私ぐらいの年代の人もいて、年齢層は二分されているとか。

子供の話になり、「あ、私、独身なんです(笑)」と言ったら、「あ、ごめんなさい」と謝られてしまった(笑)


子供がいないのはしかたないにせよ、この歳で結婚してないって、やっぱり人間性を疑われるのでは…。

この歳で未婚子無しというのは、私のコンプレックスでもあります。

結婚して家庭を築き、子を産み、育てるという経験をしいる方にはかなわないという思いがあるのです。

どんなことも経験がモノを言うよなぁと。


介護もね、知識や資格ももちろん大切。
でも、幾多の施設やホームで様々な経験をしてる人には、どう逆立ちしたってかなわないでしょ。

経験って一朝一夕では成し得ませんからね。



閑話休題。

お昼休みが終わってからは、ご入居者のリハビリの様子を見学。

PTの男性が、ホントに丁寧で優しい。

ホーム長曰く、ご入居者にも頼りにされていて、すこぶる評判がいいとのこと。

ホーム全体からも全幅の信頼を寄せられているようです。

それは、そのリハビリの様子を見ていれば容易に伝わってきます。


リハビリ見学後は、介護予防体操の見学。

体操を指導してくれる方が外部から来てやってくれます。

もちろん全員ではないけれど、ご入居者の方々が参加。


至って簡単ではあるけれど、この体操、我が父にも受けさせたい(笑)!

母だったら…果たしてどこまでできるかな?


その後は、夜勤帯への申し送りの場にも同席させて頂きました。


その後は、OJTとして、一人の女性スタッフさんに着いて回ります。

スタッフさん忙しいのに、私がベタベタ着いて回って鬱陶しいだろうにと、申し訳ない気持ちにさえなります。


そのお陰で、男性と女性のトイレ介助を見せて頂けました。

一部介助。

お二方とも掴まり立ちはしてくれるので、着衣の上げ下げは比較的やりやすそうでした。

あと、全介助を要する男性の車椅子からベッドへの移乗。

これは男性のスタッフさんと二人がかりで、上半身と下半身をそれぞれ抱えての移乗。


その後は、女性スタッフさんが、ベッド上でオムツ交換とパジャマへの更衣介助。

若いスタッフさんだけど、手早いです。

新卒で入られてまだ2年目に入ったところだと。


サクサクとズボンを脱がせ、オムツを広げます。

パッドに付着便あり。

清拭して新しいパッドに替えてオムツを再び装着し直し、新しいパジャマのズボンを履かせます。

パジャマの上も手早く着替えさせます。

汚れ物も手早く片付けます。


そして、食後であるためご入居者を右側臥位にして、身体の色んな部分にクッションを挟みます。

このご入居者は自分では寝返りも打てないということです。

また夜中に何度か体位変換をするのでしょう。

言葉も発しません。

このご入居者はどんな思いなのでしょう?
何を感じているのでしょう?

心地良く感じてくれていれば何よりですね。


最後は、そのご入居者の排泄の様子と姿勢を記録に残し、女性スタッフさんの名前を書きます。

なるほど、こういう流れで行われるのだなと、頭にメモ。


さて、その後は、「おもてなしミーティング」というミーティングに参加させてもらいます。

その前に、別室でホーム長と今日の振り返りを行います。

「いかがでしたか?」と。

私は、見たまま、感じたままを身振り手振りで話します。

とにかく、今は早くご入居者の名前と顔と部屋を覚えなくてはと。

ホーム長は、「焦らなくていいですよ、少しずつ覚えていけばいいです。誰でも最初からはできませんから」と、気持ちを解してくれます。

「どんどん覚えてください」とは言わないところが、有難いですね。


とは言え、「サクサク覚えていかないとな」と、自分で自分の尻を叩く気持ちです。


ホーム長からのお話の後、「おもてなしミーティング」へ。


話は和気あいあいと楽しそうに盛り上がってます。

ミーティングを進行しているのは、ベテランの女性スタッフさんのようです。


先日、介護の学校の先生に聞いた話では、このホームはそもそも今の経営母体ではなかったと。

何度か経営者が変わり、その度に、中で働く人たちが、その変化に翻弄され大変だったのだと。

で、数年前ようやく今の経営母体にグループインして統合され、落ち着きを取り戻したんだと。


後で調べてわかりましたが、私が働くホーム自体は開設されてまだ2~3年のようです。


中で働く人たちは、他のホームから異動してきた常勤社員さんたちであろうと推測できます。

なので、いい意味でこのホームは発展途上にあるのではないかと思います。


古き悪しき伝統やしきたりがない分、今のスタッフで試行錯誤しながら作り上げられるのではないかと、勝手に思ってます。


なので、この「おもてなしミーティング」も、服装や靴、髪型の話から、掃除の話など、改善、周知徹底の話が色々と盛り上がり、みんなが思い思いに気付いたことを発言してました。


私はまだわからないこともたくさんあったけれど、それでも聞いていて、うなずける部分もたくさんあり、楽しいミーティングでした。

最後はお煎餅やクッキーをみんなで食べて、お開きに。

ちょうど私の終業時間の18時になっており、今日の私のホーム初日が終わりました。


今日一日を振り返ってみて…
いい意味での不安はまだまだあるけれど、少なくとも憂鬱な気分には全くなりませんでした。

誰に対しても、笑顔と挨拶と言葉と目線は、気を付けていきたいなと、自分なりに肝に銘じます。


総じて、良いスタートになったのではないかと。



私の経験から、仕事とか会社って、最初の印象って凄く重要で、その印象をそのまま引きずることがあります。

なんかしっくりこないとか違和感を感じた時、その違和感って結構当たってますから。

そういう違和感を感じなかっただけでも良かったです。


兄から早速「初出勤、どうでしたか?」とラインが。

兄は、私の研修初日や、初出勤の前日にもラインをくれました。

そして、初出勤が終わったラインには「あまり期待はしすぎないように」ともありました。

その通りですね。

大丈夫、期待するもなにも、今は覚えることが山積みで贅沢は言えませんから。

自分で勝手に潰れてしまわないようにするだけです。


そんなこんなで、ホームを出てのんびり歩いて帰ります。


自宅から徒歩で通える職場…いいですねぇ(笑)

私は、かれこれもう28年くらい?かな、大学やら仕事やら、全て電車で1時間以上掛けて都心に通っていたので、地元…住んでる街でのお仕事だなんて楽すぎます!

気持ちにも身体にも負担がありませんから。

大事に働きたいです(^-^)


長々と書いたけれど、これは私の記録です。

初日にこんな思いをしていたことは忘れたくないですね。

さて、水曜日の休みを挟んで、次は木曜日。
早番です!

4時半には起きなきゃ!

ドキドキ