冷たくて美味しい | どこまでやれるかな

どこまでやれるかな

現在、老健に認知症(レビー)の母がいます。

老健での母の様子や働くスタッフの方々を見ていたら、色々と思うこと感じることが出てきてしまい、思い切ってデスクワークの仕事を辞め、介護職に就くこととなりました。

働く日々を綴ります。

月曜日は早番、2回目。

朝6時に出発。


どしゃぶりの雨。
久々の大雨。


ホームまでの道のり2.8㎞を歩いて行きます。

そりゃもちろんビショぬれ。


先週のOJTのサービスリーダーは先週と違う男性でした。

今までのサービスリーダーとはまた雰囲気が違うタイプの人です。


先週のサービスリーダーが、早番の業務や介助は既に見せてくれています。

で、月曜日のサービスリーダーは、実際に私にやらせてくれて、注意や指摘をしてくれます。


見られながら介助行為をするのはなかなか緊張します。


その度にダメ出ししてくれます。


各居室から各階のご入居者を、朝食のため1階のダイニングに誘導。

簡単そうで簡単ではない!

誰を誘導したのか、してないのか、誰を優先的に誘導するのか。

各ご入居者には食札というものがあります。

その札には部屋番号と名前、食事の形態や、使う食器具、朝はヨーグルトなのか牛乳なのか、和食限定なのか洋食限定なのか等々、そういった個人の情報が書かれています。

誘導が終わった人から食札は下げられて厨房に持っていきます。

なので、
残っている食札=まだ誘導が終わっていないご入居者
ということになります。

まぁ仕組みは単純なんですけどね。


優先的に誘導しなければならないリストもあります。
それも食事の45分前、30分前、15分前と分かれています。


が、とにかく今の私は、まだまだ顔と名前と部屋番号が一致していません。
正直、誰が誰だかわからなくなってプチパニックを起こしそうです。


それでも「誰を誘導すればいい?」とサービスリーダーに聞かれます。


ん?もう食事30分前なのに、45分前に誘導しなければならない人がまだ残ってるし…でもこの場合は…

なんて考えてたら狼狽えてしまいました。


まぁ誘導はそんな感じでアタフタアタフタ。


今度は配膳。

厨房からどんどん食事を載せたお盆が押されて出てきます。

手前から、食札を見て、お箸と箸置きか、スプーンも必要か、大スプーンか、小スプーンかサクサク置いてから持っていかなければなりません。

お盆を持って出たり入ったりするので、出る人、入る人の動線にも気を付けるように言われます。


いざ配膳となれば、和食はお盆ごと配膳すればいいけれど、洋食の場合はお盆からランチョンマットに並べ替えなければなりません。


新人には厳しいという女性のご入居者。

私がランチョンマットに並べる順番が間違ってるのか気に入らないのか、「もう(怒)!」とプリプリしながら苛つかれ、並べ替えられました(笑)



全介助の方の食事介助にも入ります。

咽せるご入居者で、もちろん食形態も普通食ではありません。

口もなかなか開けてくれません。

でも30分程度で食事介助は終わらせなければなりません。

水分は優先的に摂ってもらわなければならないし…。

スプーンで唇をツンツンしたり、スプーンを口に差し込んで前後するように動かしたりして食べる意識を覚醒させます。

口に入れたままのようなら、喉仏に触れてみて、ゴクンとしたのを確認もします。

慎重にやりすぎると時間がかかってしまいます。

サービスリーダーが代わってくれました。

見ていると、一口も結構多めに口に運んでいます。

勧め方もスプーンさばきも早いです。

でも咽せさせることはありません。


これぐらいの早さと判断が必要なんですね。

このご入居者は口腔ケアはガーゼを使います。
口を開けてくれないと、指を強引に差し入れる感じになります。


サービスリーダーは、口のどの辺りから指を入れるか、口の中のどの辺りをガーゼで拭くのか、手早くわかりやすく教えてくれます。


その後居室に戻ってから、二人介助でのベッドへのトランス。

ベッド上でのオムツ交換。


便を緩くする薬を飲んでいると、緩い便が出ていることが多いです。


ベッド上で。
側臥位にする、ズボンを下ろす、オムツを取って確認、汚物の処理、汚れた部分の清拭、男性の場合は陰茎をパッドで巻く、更にパッドをしてオムツ、側臥位にしながらオムツとズボンを上げる。

この行程の中にも注意点はたくさん。

最後に以前と違う身体の向きにさせてから、腕下や足下、足の間等にクッションを挟み込む。

最後に記録を忘れずにします。


他にも二人介助を要する方は数人います。
ある男性のトランス後、ほぼ一人でこの介助をさせてもらいました。


緊張するし戸惑うし、やってみないとわからないことばかりです。 


その排泄介助の後、サービスリーダーに「オムツ交換、上手いですよ」と褒められました!


恐らく、パッドが汚れてなかったので、その処理をする対応が省けたのでできただけですね。


テンパってたけど、私なりに丁寧にやろうとは心掛けていました。


声を出せないご入居者。
痛いとか嫌とか、何かが不満でも何も言えず、されるがままってどんな気分なんでしょう。


雑にやったり、失礼な発言をするのだけは避けたいところです。



お昼後は、おやつ時の、とろみが必要なご入居者のお茶の準備をさせてもらいました。

水分をしっかり摂取しなければならないご入居者は、一人でカップやコップ2つになる人もいます。


この人はコーヒー、この人は紅茶、この人はエンシュア、この人はポカリスエット…色々違います。

とろみの量も違います。

しっかり確認しながら確実に用意します。

本当はもっとサクサクやらなければいけませんが、間違うことの方が良くないので、口に出して言いながら慎重に進めていきました。


その後、ある女性のおやつ介助をさせてもらいました。

この女性のおやつ介助は先週もやらせてもらっています。

月曜日のおやつは冷たいフルーチェのようなものです。

その女性に一口、フルーチェを食べてもらうと、女性が「冷たい」と言って顔をしかめました。

この女性の声は初めて聞きました。
発語も難しい方です。


冷たくてイヤなのかなと思って、次の一口は少し待ってみました。

次の一口をどうしてもイヤがるようなら、とろみ付きの暖かいコーヒーを勧めてみようと思いました。


次の一口は、最初はスプーンで唇に触れてみました。

女性が口を開けてくれたので、冷たいフルーチェを口の中に運びます。

女性が私を見て「冷たくて美味しい」と言いました。


冷たくてイヤだったのではなくて、美味しいということを言いたかったんですね!

美味しい…嬉しい言葉です。
介助しててもホッとします。
女性の目を見て介助すると、女性も私の目を見てくれます。



私の母がこの先いつか、身体も動かなくなり、言葉も発することができなくなったら、 やっぱり優しく丁寧に介助してほしいと思います。


とは言え、ホームや施設ではどんな介助も、一人に掛けられる時間は限られています。


その中で、どれだけのことができるのか。


できる限り丁寧に迅速に。

それを無理と言ってしまうのか、努力するのか、それはその介護職の力量と気持ち次第なのでしょうね。


月曜日は、誘導、配膳、排泄介助に終始しました。


でも、どのシフトも、時間帯がズレるだけでやるとこは同じです。


他に全く違う業務は入浴介助だけです。

そして、私がOJT研修を終えて、その後ご入居者を完全に把握できてから、服薬介助を任されるようになります。


誤薬はあってはならないミスなので、私がやらせてもらえるのはまだまだ先です。


月曜日は16時半で終業です。

その後、サービスリーダーがOJTの振り返りをしてくれました。


どこがわからなかったのか、どこが不安か等々、確認してくれます。

先週同様、たくさん学べたOJT研修でした。



配膳も食事介助も排泄介助もオムツ交換も、とにかく何でも実際に自分がやってみないとわからないですね。

当然ですが、見ていているのと、実際やってみるのとでは全然違います。



早番でしたが、時間的に母の所へは行けませんでした。

今は仕事最優先です。 


やっぱりクタクタになりました(笑)