今期は演奏シーンが妙に少ないなと思っていた「響け!ユーフォニアム」
12話が凄まじい内容だった。
詳細は割愛するが、多くの作品ではそうであろう結果を敢えて逆にした、しかもそれは原作から真逆の結果に改変されたものだった。
この衝撃は凄まじい。
オンタイムで観ていて、「これは攻めたストーリーやな。今までにない。作者の人はやるな」と。
ところがXを見てみると、どうやら改変だったことが判明。しかも真逆の結果へと。
原作と異なる展開を承諾してくださった石原監督、コンテの小川副監督、スタッフの皆様、そして何より原作の武田先生、ありがとうございました。次回、ファイナルです。よろしくお願いします。 #ユーフォ3期 https://t.co/0SagNsDUIO
— 花田十輝 (@oitan125) June 23, 2024
原作を知らずにみれば、主人公なのになんという物語だろうと思いながらも、観ている方は感情を揺さぶられて、決して悪い気分になっていない。
結果発表後の久美子、場を収めて前向きにさせる、強い意志を持った言葉だった。部長として素晴らしかったと思う。
奏ちゃんのこのシーンなんかはほぼ愛の告白ではないか。
感情をさらけ出す久美子と麗奈。
久美子の音が分からないはずがない、というのも驚きだった。そのうえで真由を選んだ麗奈。
今回の改変は個人的には大成功だと思う。
続く最終回でも違和感なく、キレイに終わったと思う。
むしろ、ここでの経験が教師となった久美子にとっては得難い経験として生かされるのではないかと思う。失敗や後悔を知る人ほど強いものだ。
姪っ子は久美子、麗奈の泣きシーンはやり過ぎではないか?と思ったらしい。
私の私見だが、久美子に「死ぬほど悔しい」と言わせたかった、久美子の音が分かる麗奈で2人の関係の深さを現わしたかったから、あそこまでの泣く演技を出したのではないかな?と思う。あそこで感情を発露しなければ、セリフも二人の感情も軽くなってしまう。
というわけで、2024年春アニメの個人的覇権は「響け!ユーフォニアム」になりました。
ダンジョン飯も良かったのですが、感情を揺さぶられたという点でユーフォに決定です。
となると、原作を読まないわけにはいきません。読み始めました。