12月13日
アテーネーはその様に抱き合う二人のために夜を長くしてやる。
νύκτα μὲν ἐν περάτῃ δολιχὴν σχέθεν, Ἠῶ δ᾽ αὖτε
ῥύσατ᾽ ἐπ᾽ Ὠκεανῷ χρυσόθρονον, οὐδ᾽ ἔα ἵππους (23-223,4)
(アテーネーは)夜をその端で留めて長くし、一方「暁」を
黄金の座の「暁」をオーケアノスの海に引き留め、馬に
ζεύγνυσθ᾽ ὠκύποδας, φάος ἀνθρώποισι φέροντας,
Λάμπον καὶ Φαέθονθ᾽, οἵ τ᾽ Ἠῶ πῶλοι ἄγουσι. (23-245,6)
人間に光をもたらす足速き馬に軛をつなぐことを許さなかった
「暁」を運ぶ「輝き」と「光」の二頭の馬に
昼夜の進行を自在に差配し、ここら辺は融通無碍だ。
「夜をその端で留めて長くしνύκτα μὲν ἐν περάτῃ δολιχὴν σχέθεν」は感じが出ている。夜が終わろうとしているのを引き留めたのだ。ここで「夜νύκτα」は「暁(の女神)Ἠῶ」に反して大文字になっていないが「夜(の女神)Nύκτα」とした方がいいくらいだ。
昨夜のテレビで釧路湿原の丹頂鶴を映していた。白い息を吐いている映像は初めて見た。そこで、
丹頂の嘴開き息白し 拙作
「気息をいふ古邦語がイで、それは尖状に外へ衝く」という露伴の言は成る程だ。