7月9日


そうして、アテーネーとオデュッセウスは今後のことを語り合う。


τὼ δὲ καθεζομένω ἱερῆς παρὰ πυθμέν᾽ ἐλαίης
φραζέσθην μνηστ
ῆρσιν ὑπερφιάλοισιν ὄλεθρον. (13-372,3)

二人は聖なるオリーブの木の根元に座り

驕り高ぶる求婚者達の退治方につき相談した


τὼ(二人は)、καθεζομένω(座って)、φραζέσθην(相談した)といずれも双数形がつかわれている。神と人間の両者が双数で一緒に扱われた例は、この二人(二人というのが変だが許してもらうとして)の場合の他にあったろうか。アテーネーとオデュッセウスの結びつきの強さの程がうかがえる。

アテーネーから館での求婚者達の振る舞いを聞かされてオデュッセウスはこう言う。


ὢ πόποι, ἦ μάλα δὴ Ἀγαμέμνονος Ἀτρεΐδαο
φθίσεσθαι κακ
ὸν οἶτον ἐνὶ μεγάροισιν ἔμελλον, (13-383,4)

おお何ということだ、まったくアトレウスの子アガメムノーンの

悲惨な最期を館において遂げてしまうところでした


王の長期の不在、残された妃と財産、周囲の欲得づくで動く者達、客観情勢は似通っていたのだ。帰還には慎重を期さねばならない。


昨日の「大英博物館」シリーズは日本の古墳だった。大英博物館にある資料を基に古墳が巨石墳墓に変わっていく転換点を探っていた。古墳時代の最期が丸山古墳、巨石墳墓の代表が石舞台だと。上空から見た緑の前方後円墳の美しさは喩えようがないが、剥きだしの石舞台の重量感もいい。日本の建造物としては第一に石舞台を挙げげたい。