6月16日
その後には神話的人物の亡霊を次々と目撃する。
その一人がティテュオスだ。
καὶ Τιτυὸν εἶδον, Γαίης ἐρικυδέος υἱόν,
κείμενον ἐν δαπέδῳ: ὁ δ᾽ ἐπ᾽ ἐννέα κεῖτο πέλεθρα, (11-576,7)
そして誉れ高きガイアの息子ティテュオスを見かけました
地面に九ペレトロンにも亘って倒れているのを
1ペレトロン=100ポデスで、プース(ポデスの単数形)は足の長さだから1プース≒1フィート≒30cmとして、9ペレトロンは0.3m×100×9で約270メートルとなる。さすが神話的存在だ、スケールが大きい。
γῦπε δέ μιν ἑκάτερθε παρημένω ἧπαρ ἔκειρον,
δέρτρον ἔσω δύνοντες, ὁ δ᾽ οὐκ ἀπαμύνετο χερσί: (11-578,9)
禿鷹が二羽両脇に取り付いて肝臓を啄んでいました
腹膜の中にに頭を突っ込んで、彼はそれを手で逐い払うことも出来ないのです
凄まじい光景だ。残酷さのスケールも大きい。
上記のペレトロンπέλεθρονについてBaillyの辞書には、おそらく「向きを変える」という動詞と関連があるとして、「畑を耕す牛が引き返すポイント間の距離」との説明が付されている。1ペレトロン≒30メートルだから成る程だ。生活の一端が窺える。