5月4日


留まりたがる仲間を無理矢理連れて、次に一行が漂着した先はキュクロープス(丸眼、隻眼)人の国だった。

 先ずその国の対岸の島に上陸する。そこには船を着けるに格好の入り江があった。


ἐν δὲ λιμὴν ἐύορμος, ἵν᾽ οὐ χρεὼ πείσματός ἐστιν,

οὔτ᾽ εὐνὰς βαλέειν οὔτε πρυμνήσι᾽ ἀνάψαι, (9-136,7)

そこに停泊によき入り江があった、そこでは索具の要はなく

投錨の必要も艫綱を結ぶ必要もなかった

そして
ἀλλ᾽ ἐπικέλσαντας μεῖναι χρόνον εἰς ὅ κε ναυτέων
θυμ
ὸς ἐποτρύνῃ καὶ ἐπιπνεύσωσιν ἀῆται. (9―138,9)

ただ船を着けて、いつでも船乗り達の

気が船出に向かう時、風が叶う時を待てばよいのでした


 船乗り達にとって、よき自然の港は得がたいものだったに違いない。

このくだりなどは、聴き手のパイエーケス人達は「海の民」だから、興味津々聴き入ったことだろう。


天気雨だと思っていたら夕方虹が出た。

 虹消へてものの焦げたる匂ひかな 拙作