4月12日


アルキノオス王は若者達に船の準備を促し、準備し終わったら食事を振る舞うから我が館に来るようにと言う。


δησάμενοι δ᾽ ἐὺ πάντες ἐπὶ κληῖσιν ἐρετμὰ
ἔκβητ᾽: αὐτὰρ ἔπειτα θοὴν ἀλεγύνετε δαῖτα (8-37,8)

皆で櫂受けに櫂をしっかりと縛り付けたら

陸に上がって来なさい、そして今度は素早く食事に取りかかるのだ


この詩行は格別のことを言っているわけではない。ただ客人を送り出す手はずを淡々と述べているに過ぎない。表現上も目立った技巧があるわけではない。ただ着目したいのは38行目の「素早くθοὴν」だ。

ホメーロスの詩編を声に出して読んでいると、それこそ順風に乗って船が進むようなテンポの良さ、スピード感を感じることがある。それはもちろん「素早くθοὴν」というような速さを表す修飾語があるからというわけではなく、詩行全体の流れそうなのだが、「素早くθοὴν」はそのテンポの良さ、スピード感を象徴しているのではないかと思える。

少し前に、アテーネーが町に人々に集会への参集を呼びかけた時、こういう詩行があった。


ὣς εἰποῦσ᾽ ὤτρυνε μένος καὶ θυμὸν ἑκάστου.
καρπαλίμως δ
᾽ ἔμπληντο βροτῶν ἀγοραί τε καὶ ἕδραι (8-15,16)

そのように言って一人一人の心と気持ちを促すと

たちまちにして広場と座席は人々で一杯になった


ここでは「καρπαλίμωςたちまちにして」だ。他にも「αἴψα即座に」や「λαιψηρά敏捷に」などホメーロスの愛用する同義、類義の語は多い。この詩人はこれらの語が好きだった、そして何ごとにつけテンポの良さ、スピード感に美を見いだしていたのだと思う。


沖縄一日目。夕方到着なので、国際通りで夕食のみ。

もずく、ラフティー、ゴーヤチャンプル、ジューシーそして泡盛。

ゴーヤは大好物。それに反してジューシーは苦手だったのだが今回はおいしくて見直した。ジューシーは雑炊(ゾースイ)から来ているらしい。