結局この世は二者択一。
やるか、やらないか。
考えるか考えないか。
怒るか怒らないか。
もう、全てが朝起きてから寝るまで二者択一を無意識に行なっているのだ。
意識的にやることをやらないとどうなるか?
やらなければいけないとわかっていてやらない場合は?
後に強烈な事が自分自身に返ってくる。
必ず起こる。必ず返ってくる。見事に返ってくる。割り増しも割り引きもない!全てキッチリと返ってくる!
たくさん例があったがわかり易く一つ例をあげようと思う。
次生の父保三、母喜久子は長男であった松本善弘が42歳で脳内出血により植物人間になった頃、善弘の身辺整理等を全て4女と2男に任せたきり、保三、喜久子は一切動かなかった。
4女と2男は松本家の害毒をタップリ受けてきている。
彼らに任せて次の世にバトンをタッチさせることなど出来るわけが無いのだ。
しかし、保三と喜久子は善弘の身辺整理を任せたのだ。
むちゃくちゃになるとわかっていながら任せた罪が返ってくる事になったのだ。
大変な問題を次から次へと起こしまくる4女と2男。
この時放った保三と喜久子のブーメランが返ってきたのを次生はシッカリと見た!
恐ろしく思ったし、納得のブーメランであった。
やはり、次生は思った通りやな!怖いな。
やりたい放題させていた報いが保三と喜久子に返ってきたのであった。
それはそれはえげつない返りであった。
次の時代の手を打てていなかったのである。
喜久子は突然に天から召喚され亡くなり、保三はひとり残された。
ひとり暗い部屋に佇み徘徊する保三。
4女と2男のバトルが始まった。つまり、同士討ちが始まったのである。保三の年金を財産を二人は取り合い激しく戦ったのだ。
保三は何もできない。何もしない。
次生は哀れだと見ていた。
あれだけ権勢を一族の間でほこりやりたい放題にした挙げ句の果てが同士討ちである。
これも又、次生は妻であるミチコに伝えていたのだ。
なっ?言うてたやろ?ボク。
次生は見えていたのだ。松本一族の未来はこのようになると。