今日、東京都から「緊急」というメールが届いたので、
何事かと思って開いてみたら、
我々里山保全活動をしている団体への
樹木の緊急点検の依頼でした。
なんでも、先日、相模原市内のキャンプ場で起きた、
樹木の倒木事故を受けて、
東京都の保全地域の危険な樹木を緊急点検してね!だと。
もちろん、人が集まる付近に限るということですが、
既に気が付いている危険な木を報告せよ、
という話かと思ったら、
4/26までに点検しマーキングして報告せよ、
という話でして。
ちょっとビックリ。
そんな急に言われてもねぇ。。。
なんと言いますか・・・
倒木なんて、ある意味当たり前だけど、
でも、そうそう頻繁に起きるわけでもない。
活動している雑木林でも、こんな倒木はあちこちにありますよ。
台風の時は、まとまって何本も倒れることがありますが、
普段は、気が付いたら1本倒れてた、みたいな感じ。
なので、そんなに騒いでもなぁ・・・
というのが正直なところ。
ただ、これから数年後は話は別。リスクが高くなります。
ここ数年の大規模なナラ枯れによって、雑木林の中には、
沢山の枯れたナラの大木があります。
今はまだ、枯れたばかりだから、幹もしっかりしていて、
倒れることはありませんが、
数年後に腐食が進むと、大量の倒木が発生しそうです。
その時は、確かにヤバい。
そして、里山保全地域は、まだ私有地が大量にあるので、
手が出せない枯れ木が沢山あります。
遊歩道沿いにもたくさんありますね。
そっちの方が、はるかに大問題だと思いますけどね。
幹が40~50cmあるような太いのがゴロゴロしてるので。
それから、対策を取るなら今のうちらしいです。
今なら、まだ木によじ登って、解体できるのですが、
腐食が進むと、木に登っての作業が出来なくなる。
そうするとクレーンなど重機を使った対応が必要になるので、
さらに金がかかって、対応が難しくなる。
しかし、今の東京都の年間予算では、
全てを一度に処理することは無理。
そんなジレンマを抱えています。