雑木林の手入れの大切さ | タケシのありのまま日記

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旧名から変更しました。

ここのところ、緑地の雑木林に行く機会が多いですが、

 

雑木林の現状について、ちょっと解説してみたいと思います。

 

先日も、あんまり知られてないんだな~ということを思ったので。

 

 

緑地の中の山道を歩くと、道の両側は

 

うっそうとした林、というか森。

 

 

この辺りは、まだ明るい感じですが、

 

 

奥に入っていくと、木も大きいものが増え、枝も大きい。

 

 

でも、よく見ると、このように枯れかかった木があったり、

 

 

太い枝が折れたりしている木も多いです。

 

 

この木みたいに、根元から倒れたり。

 

 

こちらも根こそぎ倒れてます。

 

ここだけではなく、日本の雑木林は、

 

木を切らなくなったので、木が大きくなり、枝が張って、

 

そして高齢化しています。

 

なので、太い枝が折れたり、

 

根こそぎ倒れたり。

 

また、地面の手入れをしなくなったので、

 

 

このように、地面はうっそうとした笹や下草に覆われています。

 

こうなると、新しい樹木が育つことが難しい。

 

子供が増えず、どんどん木々は高齢化するという、

 

まるで日本みたい?

 

 

また、雑木林って、つまるところ人工林です。

 

人が、生活に必要な色々な種類の樹木を植えたから、

 

雑木林というわけで。

 

だから、利用される前提の林です。

 

それが利用されなくなって、

 

手入れもされずに放置されたら、そりゃ荒れるわけです。

 

 

荒れた結果、

 

高齢の巨大な樹木が多くなり、

 

樹勢が弱くなると、

 

根の力も弱くなって、

 

そのうち、パタッと倒れてしまいます。

 

そうすると、土砂崩れや土石流の原因になるわけです。

 

根の力が弱いので、土砂を抑えきれません。

 

この緑地も、あちこちに傾いてる大木があります。

 

もう、根が弱くなって、しかも剪定しないもんだから、

 

頭でっかちで、支えきれないのですよ。

 

 

それから、いったん手入れされなくなった雑木林は、

 

地面が笹などで覆われ、このように人が入る隙間もなくなります。

 

 

こうなってしまうと、元に戻すのは非常に大変です。

 

 

こちらは、比較的健全な雑木林です。

 

見通しが良くて、明るいです。

 

 

足元の草も、低いものが多いので、見通しも良いですし、

 

地面も見えるので、新しい樹木が育つスペースがあります。

 

 

そして、カブト虫やクワガタムシは、このような環境が大好き。

 

 

彼らは、飛ぶのがそんなに得意ではないので、

 

密集した笹の林では、飛び立つことができません。

 

普段は地面の落ち葉の下に隠れていますが、

 

夜は飛び回って、樹液を探します。

 

 

だから、カブト虫やクワガタは、里山に多いのです。

 

そんな、カブト虫&クワガタがたくさん生きられる環境を取り戻したい。

 

それが、この緑地で雑木林の保全活動を行っている理由の一つです。

 

 

この場所は、活動を始める前までは、地面に背丈が1m以上ある笹だらけでした。

 

 

毎年、下草刈りを定期的に行うようになり、

 

ようやく足元が綺麗になりました。

 

ここまで5年かかってます。

 

 

また、こちらは3年ほど前から開拓した場所です。

 

笹がとにかく酷かったのですが、なんとか切り開きました。

 

ただ、どんどん生えてくるので、

 

定期的な草刈りが必須です。

 

夏の間は、このように雑草も酷いですし。

 

 

また、樹木も切って、このように日当たりを確保しました。

 

そこに、新しい樹木を植えています。

 

雑木林の新陳代謝が必要ですから。

 

カブトムシ&クワガタムシのエサとなる樹液も、

 

若い樹木の方が出ますしね。

 

 

ということで、雑木林の保全活動は、とても大切なのです。お願い