今日、ネットで見かけた記事に関して。
平成になって、自己責任論が目立つようになってきたけど、
これは自己責任論というよりも、
臣民的価値観の残存である・・・
という話でした。
お上の意に反した言動を取るものは、
非国民であり、
国家は、このような連中から諸権利を奪っても構わない・・・
というのが、臣民的価値観。
そして、これを親子の関係で表すと、
国家の指示に従わない者は、
親の言うことを聞かない、
親不孝者。
この親不孝者である放蕩息子に対して、
近所の者たちが、
罵詈雑言を浴びせる・・・。
それが、自己責任論や炎上の仕組みだと。
なるほど。分かりやすい!
戦時中など、国家の権威が非常に強いころは、
まさにそんな感じだったのだろうと推察されます。
しかし、それが今でも続いていると。
国家の権威は相対的に下がったけれど、
人々の臣民的価値観は消えておらず、
国家の権威の代わりに、
ルールや規則がその地位を占めているのが、現代の日本だと。
日本の場合、外国に比べて、
ルールを守らない人が死んでも仕方がない、
という意見が多いのが特徴らしいです。
いや~、まさにそう。
日本人のルール好きには、呆れますよ。ほんと。
企業倫理だとか内部統制とかで、
やたら「ルールを守れ!」
という圧力が強まっています。
ルールは、自分たちが幸せになるために作られたのに、
いつの間にか、自分たちを縛り付け、
他者との壁を作るものになってしまっている。
そう思います。