災害担当の独り言 | タケシのありのまま日記

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旧名から変更しました。

突然ですが、勤め先で、防災を担当しています。

先日の北海道の地震について、

テレビを見ながら思ったこと。

そのテレビでは、防災の専門家が、

想定外って言っているけど、想定外じゃないんです。

想定できているのに、対策が取られてないんです。

と言っているのを聞いて、

ちょっと悲しくなりました。

対策が取られていないことを責められたように感じたからです。

防災担当からしてみれば、

わかっちゃいるけど・・・むかっ

ってのが正直なところ。


だって、防災対策なんて、本音を言うと・・・

誰もやりたくないでしょ?

防災担当になってみると、よく分かるんです。

あぁ、誰もやりたくないんだなって。

だって、自分を振り返ってもそうでしたもん。

自分が担当じゃなかったときは、

全く関心なかったし、

他人事だったし、

面倒くさいと思ってたし、

そんな非現実的なこと考えたくないと思ってたし、

そして、日常の業務の方が大事だと思ってたし。


防災対策は必要最小限で・・・

という場合は、

形だけで済ませましょう・・・

とイコールですよ。

本気で対策する気、ゼロ。

そんなもんなんです。

それがダメとか、そういうことじゃなくて、

それが事実。

人間の心理として、そうなっちゃう。


そんな状況の中で、

防災担当が頑張ったって、

出来ることなんて、たかだか知れてます。

それは仕方がない。

だけど、いざ災害が起こって、

想定外じゃないでしょ!

言われると、

辛いですよ。担当は。


でも、こういう災害って、

みんな、目の前の事にばかり目を奪われ、

近視眼的になっている状況の時、

ドカン!とやってきて、

ほんとに大事なことってなんだろう?

ってのを考えさせてくれる機会なのだと思いますね。

災害から学ぶことは、多いと思います。