カブクワシーズンは終わってしまいましたが、
来年のために、ビオトープや緑地の雑木林では、対策を行う予定です。
まず、落ち葉集めですね。
育成床として、安心して卵を産んでもらえる場所を作ることが大切。
それから、次に大事なのが、
樹液が出る木を増やすこと。
カブクワ探しでは、樹液がポイントになりますので、
樹液が出る木が多ければ多いほど、ポイントが増えます。
クヌギの木を増やすことは勿論大事なのですが、
ただ、クヌギを増やしても、樹液を出すかどうか分かりません。
この辺りは、高度な知恵があるみたいです。(笑)
で、私が調べたところによりますと、
昔の里山にあったクヌギは、樹液が出る木が多かったらしい。
なぜか?
それは、頻繁にクヌギの木を剪定していたから。
昔の里山では、
クヌギは、燃料として使う木でしたので、
頻繁に枝を伐採してたんですね。
逆に、頻繁に伐採しないと巨大化して、手に負えないほどの大木になってしまいます。
実際、最近の雑木林は、手入れをしない樹木ばかりなので、
巨大化した樹木が多いです。
そして、すらっと真っすぐ伸びている木が多い。
すらっとスマートに伸びた木からは、樹液が出にくいのです。
樹液は、皮の弱いところから出るのですが、
枝が不格好に伸びたり、横に広がった木ほど、そういう部分が多くなります。
すらっと真っすぐ伸びた木は、そんな部分は少ない。

こんな感じで、横に枝を広げたクヌギは、有望です。

こんなふうに、真っすぐ伸びて、背が高くなった木はダメ。
そもそも、背が高くなり過ぎると、剪定も難しくなります。

剪定をサボっていると、すぐに剪定できないほど巨大化しますんで、早めの対処が大事。
ということで、秋から冬にかけては、クヌギの剪定が大事になります。