今朝のせせらぎ。

すっかり雑草が伸びてきまして、また水面が見えづらいですが・・・

蛍が見られたこの場所は、また水が枯れそうになってます。
もう水のある場所は10mほどしかありません。

この残り少ない水で、なんとか耐えてくれ~。
明日は雨が降るはず!

さて、このせせらぎの全体像は、こちらの地図にあるとおりでして、
地区沿いに左の由木めぐみ野公園のビオトープまで流れています。(水があれば)
この由木めぐみ野は、背後に緑地、前方にせせらぎ、隣にビオトープと、
とにかく緑に囲まれた場所です。

素敵な場所ですよね~。
ところで、
職場で、私の緑地保全活動について取材を受けております。
社内報に載せるため。
そこで分かったのが、
「ビオトープ」とか「里山」という言葉が、
まだまだちゃんと理解されていない、ということでした。
ま、そりゃそうですよね。知っている人は知ってるけど、知らない人は全然知らないでしょう。
また、ビオトープと言う言葉が、いろいろな意味で使われているので、
説明が難しい。
ビオトープは、多様な生き物が生育する環境のことなので、
その形も、本来は様々です。
一般的には水辺を中心とした環境に使われることが多いですね。
水辺があったほうが、種類も増えるので。

また、里山は、名前は知られているけれど、
その重要性については、まだまだ知られていません。
里山は、ビオトープの代表的な形態ですよね。
多種多様な環境で構成されるので、そこに集まる生き物の種類も豊富になります。
なぜ多種多様な環境なのかと言うと、
人が自然を利用しながら暮らすために、目的に応じて色々な環境を作ってきたからです。
竹林、笹林、雑木林、松林、草地、湿地、ヨシ原、畑、水田、ため池、etc...
それぞれの環境に適した生き物が集まってくるので、
種類も豊富になるわけです。
カブトムシも、人が手入れした雑木林が大好きだし、
蛍だってそう。
里山には、絶滅危惧種の生き物がたくさんいるんですね。
だから、里山を守ることが大切、
なのですけど、それだけではありません。
なんといっても、里山の良さは、
人が自然と気軽に触れ合える点だと思います。
荒れた里山は自然な状態に戻るわけですが、
逆に人を寄せ付けない環境となります。
トトロのように、子供たちが自然の中で遊べる環境が、里山なんですよね。
そして東京の里山は、都会から近いという点でも、すごく貴重です。
高尾山がもてはやされてますが、高尾山に負けない魅力が、里山にはあります。
由木めぐみ野公園のビオトープは、里山環境をまねて、造成した作ったものです。
せっかく作った、この貴重な環境を維持していかなきゃ、勿体ないんで。
