ここ、八王子で竹林の保全活動をやるようになって、
4年ほど経ちます。
保全活動をやっていると、よく「どんなお仕事をされているのですか?」と聞かれます。
普通のサラリーマンで、オフィスワークですので、
外での山仕事など、まったく縁がありません。
実際、保全活動をやるようになってから、
里山保全の勉強をしましたので、
それまでは、ほとんど、知識ゼロでした。
でも、実は原体験が、子供のころにありまして。
小学生ぐらいまでは、父に連れられて、たまーに田舎の山仕事をしてたんです。
鹿児島の祖母が住んでた家の近くには、父が受け継いだ山があったんですね。
そのなかに竹林がありまして、
毎年、タケノコ掘りが楽しみでした。
タケノコ掘りだけじゃなくて、2か月に一度ぐらいですけど、
古い竹を伐採したり、下草を刈ったり、樹木の間引きなどの作業はしてました。
まぁ、子供なんで、父の後ろをチョロチョロついてただけですけど。
あの頃は、それほど楽しい、という想いは無かったのですが、
大人になると、なんだか懐かしいのですよね。そういうのが。
だから、いま、こうやって山仕事をしていると、
自分と、あの頃の父が、だぶって感じられる時があります。
私が子供のころにタケノコを掘っていた山は、
父の後を継ぐ人がいないので、手放すことになったと聞きました。
近くにいれば、俺が手入れするのになぁ。。。
と思わずにはいられませんが、
これも、仕方がありません。
その代わり、ここで山を守ることにします。
日本の山は、どんどん荒れてますからね。
山の守り手が増えてほしいもんです。