以前、5年ほど前まで、私はエンジニアでした。
入社以来、19年間、エンジニアという職種を続けてきましたが、
5年前に、管理部門に異動になったんですね。
その当時、完全に行き詰っていましたので、
希望した異動ではなかったけれど、渡りに船でして。
もう、エンジニアとしてやっていく気力も、そして自信も、まったく無かったですからね。
だから、ホッとしたというのが正直なところでした。
でも、心のどこかには、落武者のような思いも、やっぱりありましたね~。
元いた部署に顔を出すときは、すごく嫌でした・・・。
思えば、あの頃は、仕事は絶対・・・と言いますか、
仕事は、私の価値を証明する場所でしたね。
だから、何が何でも証明しなければならなかったわけです。
ところが、証明することが出来なくなり、
亀のように、手足も首も引っ込めて、耳をふさぐことしか出来ませんでしたね。
今思うのは、仕事って、何の意味もないなぁ~ということ。
それ自体に、何か価値があるわけではない。
やっていることは、子供の砂遊びと同じで、
砂場で、山を作っては壊し、また作っては壊し・・・のようなもの。
たんなるママゴトです。

だから、仕事も、楽しければ、それでいい。
何かを証明する必要は、全くないし、
達成すべきものもない。
そもそも、仕事とか、遊びとか、区別することさえ必要ない。
全ては、私の表現なのだから。
ありのままの私を表現することだけです。