2012.7.17(2日目)のコース
明け方、明るくなり始めた3時半に起きました。
前夜は、それまでよりはるかに寝れたのですが、
寒かった!!
寒さで何度か目が覚めました。
こりゃ、防寒着をなんとかしないと、この先まずいかも。。。


テントの外に出てみると、
昨日までの青空は全く見えず、深い霧の中・・・。
とりあえず寒いので、体を暖めるために朝の味噌汁を一杯。
いつの頃からか、キャンプでは、朝の目覚めの一杯(の味噌汁)が恒例となっています。
お湯で溶かすだけのですけどね。

朝ごはんは、前日スーパーで買った煮しめ。
やっぱ、こういうのが食べたくなりますねー。
そうこうして、朝6時前にはパッキング完了で、出発!

しかし、天気は相変わらずの曇り&深い霧。
すぐに晴れるだろうと思い、とりあえず豊富の落合広域農道を走り、

レストハウスで景色を見回すものの、相変わらず深い霧。

うーん、やっぱり天気が悪いといまいちだな。

やっぱり天気がよいところに行くか!

と思い目指したのは、南にある知駒岳の峠。
標高が500m前後あるから、ここだったら霧の上に出ていて、
もしかしたら雲海も見れちゃうかも!?

という狙いです。
ちなみに、この時点で、ガソリン残量が少なめで、
あと50kmほど走ると危険な感じでしたが、
そう遠く無いだろうと思い、そのまま走り出しました。
豊富から道道84、道道785、道道645、道道583を経由したのですが、
これらの道がまた素晴らしい!

適度なワインディングでアップダウンも少なく、そして車がほとんどゼロ。

たっぷり走りを堪能しました。

途中見つけた、北緯45度線の看板です。
そして峠に向かう道道785に入る頃になると、霧は雨に変わってきました。
やっぱり山岳地帯に入ると雨になりますな。。。
でも、この道はツーリングマップルでもお奨めになっているとおり、
極上のワインディングロードでした!いやはや、素晴らしいのなんの!
ただ、悲しいかな前後は霧でよく見えず、路面もウェット。
こうなれば、標高をどんどんあげていって、雲をつきぬけるしかない!

ぐんぐん道を駆け上がっていくと・・・
それまで鼠色だった空が、急に白くなったかと思ったら、
パッと目の前が金色に輝きました!
わぉっ!

薄くなった霧が太陽の光で輝き・・・

それはまさに黄金色で、ほんの一瞬でしたが見とれてしまいました。
そして一気に晴れた霧の向こうは、
こんな快晴でした。

雲海という感じではありませんでしたが、

まさに雲と空の境目です。

道には虹がかかってます。

暫く、この幻想的な景色に見とれていました。



このあと、同じ道を再び戻り、山を降り、道道583へ。
もう燃料警告ランプがついてからだいぶ走っていますので、
ガソリンスタンドへまっしぐらです。
でも、最寄の問寒別のホクレンへ着くと、閉まってる。
この時、まだ朝の7:30。
仕方ないので、国道40号に一旦出て、雄信内のホクレンへ。
ガソリンスタンドに着くと、ロープも張られてないし明かりもついているので開いてる!
よかった~。ほっと一息。

給油口にバイクを止め、係りの人が出てくるのを待ちます。
でも、一向に出てこない。
ん?おかしいな?
バイクを降りて事務所の方に行ってみると、中に明かりはついている。
でも、人影が見えない。
ちょっと席を外しているだけだろうと思ったら、
ガラス面に張り紙がありました。
本日、祭りのためお休みします。

がぁ~ん!!
マジデスカ...

バイクのタンクを揺らしてみると、チャプチャプと音はしますが、だいぶ心もとない。
恐らくあと1リットル前後か?
慌ててツーリングマップルで近くのガソリンスタンドを探しますが、
20km以上ありそう。
やべーっ!もしかして、人生初のガス欠かっ!?





でもでも、田舎だし、すぐ近くにガソリンスタンドのオーナーがいて、
ガソリン入れてくれるなんてことにならないかな?
なんてことを期待して、
スタンドの隣の家を覗きます。
すると、さらに隣の家にいたおじさんが声をかけてくれました。
事情を説明すると、
このスタンドのオーナーは別の場所にいて、今日はここには来ないとのこと。(がっくり)
そして、周辺のホクレンはお祭りのためにどこも休みの可能性が高い事、
開いてるとしたらエネオスなどの普通のスタンドだが、内陸の中川に行くか、
海側の手塩市街地に行くしかないこと、
スタンドの数から考えると手塩市街地がよいことを教えてくれました。
この位置から手塩市街地まではおよそ20数キロ。
途中に低いながら峠があります。
このバイクはだいたい北海道だとリッター18~19kmぐらいの燃費です。
1リットルではたどり着けません。果たして何リットル残っているやら!?
おじさんは、
峠までなんとか行けば、あとはなんとかなるよ!
車も通るし、手塩市街地の行きつけのガソリンスタンドに電話したら、ガソリン配達してくれるから!
と勇気付けてくれました。
熊いるから気を付けて!
という一言を除いて。

そこから、これ以上ない!!というぐらいの超低燃費走行が始まりました。
極力6速維持。
下りは惰性で走ります。
そして無事峠を越え、山間部を抜け、牧草地に入り、
手塩市街地が見えてきました!
ここまでの20kmが長かった~。。。
もう、ここまでくれば大丈夫!
最初に見つけたエネオスに飛び込みました。
助かった~。

なお、この時点でまだ8:20でした。
教訓:
早めの給油が必須!
ホクレンのスタンドは、開くのが遅い。だいたい8時~9時。
今回は、朝の6時前から走り出すことが多かったので、
前の日に給油できる場合は給油しておくべし。
手塩市街地を後にして、再び北を目指します。
今日はいよいよ宗谷岬に行きますよ~。
今朝出発した幌延を経由し、国道を使わず、内陸を走ります。
大規模草地牧場など牧場地帯を走る道道121を選びました。
景色は良いのですが、まだ空はどんより曇り空。
さっきの峠で見た青空が、あの雲の上にあるのが分かっているので、
歯がゆいです。

しかし走り続けるうちに、徐々に雲が薄くなり、

晴れ間がちらほら見えてきました。




そして、あっという間にこんな青空が!

ほんと、晴れる時は一気に晴れるのですよね。不思議~。

宗谷地方の真ん中を突っ切るこの道は、右も左も雄大な牧草地が広がっています。


この辺の景色も、美瑛や富良野に負けないぐらい素晴らしいと思いました。


あんまり有名じゃないけど、でもいいよ!ここ!


稚内市内に入ると、西の方には利尻富士も見えてきました。

いやはや、これは気持ちがいいです!ほんと。

この時、道の脇から鹿の親子が突然、道路に出てきたんですよ。
急なことだったので写真に撮れませんでした。残念!でも可愛かった。

まだ距離があったので、ぶつかる等の危険はありませんでしたが、
「鹿、飛び出し注意!」
の看板が伊達ではないことを感じますね。
そのまままっすぐ北上し、稚内空港を過ぎると国道238号に出ます。
ここを右に行けば宗谷岬ですが、左に曲がりました。
なぜかというと、稚内市内で買い物をしたかったから。
市街地でショッピングセンターを見つけ、買ったモノは何かというと・・・
カイロ
タオルケット
タオルケット
です。
実は、この日の朝、寒さで目が覚めました。
恐らく15度は下回っていたのではないでしょうか。
こりゃ寒くてたまらん!
ってことで、急遽買うことにしました。
私の寝袋はスリーシーズン用ですが、古いせいか寒いんです。
何か防寒具になるものと思い、タオルケットを選びました。
タオルケットの肌触りが好きなんです。
それと1枚700円ほどと安かったので。
この選択は大当たりで、タオルケットの効果を思い知りました。
あんなに薄いのに、タオルケットがあるのとないとでは、全く違う!

なんといっても肌触りが全く違う。

化成繊維の寝袋ですからね~。
ショッピングセンターでは、お昼ご飯も手に入れ、フードコートでお昼ご飯を食べました。
お昼といってもまだ10時でしたが・・・。まぁ、朝ごはんを4時から食べてましたから。(笑)
(つづく)