アダルト・チルドレンの本 | タケシのありのまま日記

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旧名から変更しました。

最近読んでいる本の紹介です。

今回はスピリチュアル系とはちょっと違うのですが。。。


「アダルト・チルドレンと家族 心の中の子供を癒す」
著:斎藤 学  (学陽書房)


自分のインナーチャイルドの癒しの必要性は意識していたのですが、「心の中の子供」についての知識があまりなく、具体的な手段も限られていたため、本屋さんでプラッと探している中見つけた本です。

最初「アダルト・チルドレン」は、「子供っぽい大人」の意味で使われているのかと思っていたのですが、違いました。

元々アメリカで使われるようになった言葉で、向こうでは「アルコール依存症の問題を抱えた家族の中で成長した大人」として広まったものですが、現在ではもっと広い範囲で使われているそうです。

つまり、アルコール依存症だけでなく、様々な家庭問題によるトラウマの後遺症に悩む人たち全てを指しています。


本の中では、様々な家庭問題(主に虐待)を持つアダルト・チルドレンの例が紹介されていますが、その大半は「これは酷い・・・」と思わせるものばかりです。

自分の場合はここまで酷くないし、やっぱりあまり関係ないのかな?

と思いきや、そうでもないということを読みながら感じました。


アダルト・チルドレンを生み出す「機能しない家族」が、実はたくさん存在しているそうです。

家族とは、子供にとっての「安全な基地」であること、その中で子供が自らの「自己」を充分に発達させることができること、これが健康な家族の機能です。

しかし、実際には感じたことが言えない、見たものを見ないことにする、などの制約がある家庭が多く、子供の発達はその段階で止まります。


ところで、アダルト・チルドレンの感情生活の特徴が挙げられていました。

・周囲が期待しているように振舞おうとする。
・何もしない完ぺき主義。完ぺき主義のため、その結果何も出来なくなってしまう。
・他人の批判や批評に影響されやすい。
・NOが言えない。
・表情に乏しい。
・楽しめない、遊べない。
・何かのフリをする。自分の感情に嘘をつく。
・自己処罰の感情に囚われやすい。

これは、特徴の一部です。自分で思い当たるものを抜粋しました。

ん~、かなり思い当たりますね。。。(--;


そして、この本の中では、アダルト・チルドレンの成長のプロセスとして、以下の3つを挙げています。

1)アダルト・チルドレンの自覚の獲得と安全な場の確保
2)嘆きの仕事(グリーフ・ワーク)
3)人間関係の再構築

この2)のグリーフ・ワークの中で、インナーチャイルドの癒しも紹介されていました。

この作業の中で、瞑想に伴ってインナーチャイルドを癒すことになることが多いそうです。

ただ、これは自分のペースで無理なくやることが肝心だと書いてありました。

無理は禁物だそうです。


自分の場合、自覚はある程度出来ていると思います。

安全な場の確保ですが、安心して全てを吐き出せる場があったり、第三者の協力があると良いのだろうなと思います。

ただ、そこまで自分の場合はそこまで複雑な事例でないし、一人でもなんだかできそう?なんて思ってしまうのですが、甘いでしょうか。。。(^^;


とにかく、この本を読んで、もう一歩先に踏み出してみようという気持ちが強くなりました。

この本との出会いに感謝です。