最近読んでいる本の紹介です。
「困った心の出口が見える」
~日本人にぴったり合ったカウンセリング法「内在者理論」の全て~
著者:吉家 重夫
先日もちょっと書きましたが、図書館で借りた本のうちの1冊です。
カウンセリングに関する本はこれが初めてです。
この本で書かれていることは、これまで私が学んできたことと重なることが多いな、と思いました。
まず、「内在者理論」ですが、簡単に紹介すると次のようなことです。
人の心の中には複数の人格があり、その一つ一つの人格を「内在者」と呼びます。
心の中には無数の内在者が存在し、新しく人に会うとその人に対応する新しい内在者が生れます。
どんな人でも、神様のような内在者もいれば、犯罪者のような内在者もいます。
内在者は、いくつかのグループに分類できます。
「自我状態の内在者チーム」は、いつも「私」と実感している人格の集合体で、国会を内在者と考えると、与党がこのチームに相当します。
「順応自我状態の内在者チーム」は、外の情報を元に色々な判断をする内在者のチームです。行儀の良い社会人としての性格を現します。
「潜在的な内在者チーム」は、忘れられたり嫌われたりして自我状態から離れてしまった内在者です。自我状態からコントロールを受けることはありませんが、私たちに影響を与えています。
性格の違いは、これらの「自我状態の内在者チーム」にどんな内在者が含まれているかが大きく影響します。
国会と同じで、与党「自我状態の内在者チーム」が圧倒的多数を占めていると、国会つまり私も安定します。与党が少数与党だと、当然不安定になりますよね。
私たちがコントロールしているのは「自我状態の内在者チーム」であり、「自我状態の内在者チーム」に如何に多くの内在者を取り込めるか、お互いにコミュニケーションを取れるかが重要です。
私が今まで学んできたことに、自分と関係ある人は全て自分の鏡である、ということがあります。
まさに鏡として、その相手が自分の中に「内在者」という形で存在するのでしょうね。
なので、その相手に腹を立てた場合、それに対応する内在者も嫌われ、そして潜在的な内在者となってしまい、コントロールできないところから私に影響を与えることになります。
この内在者たちを、いかに漏れなく認めてあげて潜在的なチームを解消するかがカギになりますね。
そうすれば、自然と外の世界の人たちとの関係もうまくいくことになります。
外の世界は、内なる世界を投影したもの、と言えますね。
それをこの「内在者理論」は分かりやすく説明していると思います。
借りてよかったです。(^^)