お名前 = 世捨て人
宿泊年 = 2025
宿泊月 = 10
宿泊日 = 15
宿泊したお部屋 = やえざくら
体験内容 =
毎回亀麿君には、「その時は一体何が起きているのか分からず戸惑うイタズラ」をしてくれて、後で考えたら笑ってしまうこともあれば、驚きっ放しのこともあります。

今回は今思い出しても茫然とする人生未体験なことがありました。

それは初日の深夜に起きました。

初日、室内で起きている間は何も起きず、亀麿君がイタズラを仕掛けてくることはありませんでした。

これまでにやられたイタズラのパターンは分かっているので、今度はどんな手で攻めてくるのかと楽しみにしていました。

すると、今回も過去に遭遇しなかった予想していないパターンでイタズラをしてきました。

毎度ながら、起きた瞬間は一体何が起きているのか全く分からず、戸惑う自分がいました。

23時半過ぎに、私は2台並んだベッドのうち、右側のベッドに入りましたが、なかなか寝つくことができず、布団をかぶった暑さやムズムズ感で手足をバタつかせて身体の向きを変えたり、掛布団を足元へ飛ばしたりしていました。

すると、いつの間にか寝付いていて、ベッドが地震で揺れるような感覚がして目覚めると、身体は左側に起こした体勢で寝ており、私の顔は枕なしで半分自分のベッドの敷布団に埋まり、目の前には左側のベッドが見えていました。

目が覚めた瞬間は、地震か何かでベッドの上で身体が揺れているようでしたが、目の前の左側のベッドが、まるで断層の下に沈み込むかのように、私のベッドより下に沈み込んでは浮き上がってくるのを繰り返す様子が見えて慌てました。

iPhoneで時間を確認すると、「0:35」でした。

私は驚いて自分の目がどうかしたのかと思いつつ、目覚めたそのままの体勢で、ただ左側のベッドの光景をじっと見ていました。

その中で気づいたのは、ベッドが揺れたのは地震ではなく、地響きもなく床がきしんでもいなかったことです。

多分、亀麿君に身体を揺らされて目が覚めたのです。

目の前の左側のベッドが、私のベッドより下に沈みんでは浮き上がる様子の繰り返しを数分間ただ繰り返すのを目にしただけでした。

私は顔を動かしているわけでもなく、なぜ目の前のベッドが沈んだり浮き上がってきたりするのか、現象が終わってから、そのままの体勢で顔を左右に動かしながらベッドを見てみましたが、沈んだり浮き上がったり見えることはありませんでした。

生まれてこの方、こんな体験はしたことはありません。

毎度経験したことのない体験をさせられて驚きます。

2日目は日中、室内にいて壁が「ドンドン」と鳴り、また部屋の畳部分でベッドのある部分に背を向けて座っていたら、ベッドのある方の空中から大きな口笛の音がして、振り向くともちろん誰もいませんでした。

2日目の夜は何事もなく寝られました。

3日目の朝は帰りの新幹線までの時間が慌ただしく、「槐の間」の亀麿像に「またお邪魔します。」と挨拶して何事もなくチェックアウト。

帰宅後は、緑風荘に向かう前にずっとあった日頃の累積したもやもや感がなくなってスッキリした気分が続いています。

亀麿君、いつもすごいことしてくれるなと感激しています。