お名前 = 世捨て人
宿泊年 = 2020
宿泊月 = 10
宿泊日 = 20
宿泊したお部屋 = やえざくら
20日から連泊させて頂きました。
15:00にチェックイン後、着替えて写真を撮っていたら「槐の間」で早速オーブが入りました。
夕食を終えて自室で横になっていたら、19時頃「トントントン」とやかましく連打する音が始まりました。
「地震で建物がきしむ音か?」と思い、携帯を見ても何の速報も入りません。
直ぐにその音が隣の部屋との境になっている壁の上の方から聞こえてくるのに気づきました。
音の方を見ると、そこは壁ではなく押入で、開けると布団が詰まっており、また隣の部屋も押入になっています。
結局、連打音は、押入の上の天井の辺りからのものでした。
音をよく聞くと、どうも大人がやっているのではなく、小さな子供の手の拳か足で天井を連打している感じでした。1~2分続きました。
それが終わったと思ったら、今度はロックしてある部屋のドアノブを「カチャカチャカチャ」と誰かが開けようとする音が始まりました。
外からキーを差し込んで開けようとする音もしました。
しかし、廊下側が円形のドアノブで、室内側は上下に動かす取手式になっており、その取手は微動だにしていません。
室内はドアの横にトイレがあり、ドアに向かいかけると、小用をもよおしたのでトイレに入って用を足している最中も「カチャカチャ」音は続いていました。
すると、トイレの頭の上の天井から「ドーン」という音がし、用を足してトイレから出てもなお音が続いているドアノブを開けようとすると漸く音が止まり、ドアを開けて廊下を見ると、誰もいませんでした。
ドアノブの「カチャカチャ」音は2~3分続いていたでしょうか。
一連のうるさい音がしているときは不思議とも思わず、一体何が起きているのか分からないまま、部屋の中を動いていました。
音が止んで畳に座って考えた結果、「これが座敷わらしのイタズラだったのか」と気がつきました。
オーブがたくさん飛び始めるという22時頃から「槐の間」にいましたが、写真に映らないので、22時半に自室に戻る途中、廊下の部屋の名前を照らす照明の一つが、私が手前まで来たとき突然消え、通り過ぎると点灯して驚きました。見渡してみると、他の部屋の照明に異状はありません。
翌日従業員の方に「このようなことが起きたことありますか?」とお尋ねしたところ、首をひねられるばかりでした。
2日目は6時半頃ドアを2回ノックする音がしたのでドアを開けてみましたが誰もいませんでした。
夕方17時頃、日が沈んで辺りは真っ暗になったところに亀麿神社の参拝に出て、参道の木像のところまで来たとき、神社の方から2回拍手をする音が聞こえてきました。私が建物の参拝用の出入口から出るときは、どなたのスリッパもありませんでしたので、てっきり道路の方から直接入ってきた方が参拝しておられるのだろうと思って進むと、神社には誰一人人影がありませんでした。
夕食後、畳の上で横になっていると、洗面台の鏡の辺りからパキッと割り箸を割るような音がしました。
3日目、チェックアウトを済ませ、送迎車の準備が整う前に「槐の間」に行って亀麿の木像を見ると、何か違和感を感じたので近づいてよく見ると、台の上に載った亀麿像が斜め右の方角を向いていました。
直ぐにご主人さんにお知らせして位置を戻して頂きましたが、宿泊客や従業員の方々が床の間の像を触るとは思えません。誰かが動かしたのか、不可思議現象だったのか、私には分かりません。
かなり重たそうな木像ですので、小さな子供がイタズラしようとしても簡単に動かせるものでもありません。
一方で、接客・食事・温泉・建物設備全体が大変によい宿でした。
また行ってみたいお宿です。
とにかく不思議・不可思議の2泊3日でした。 |