お名前 = 管野光人
宿泊年 = 2020
宿泊月 = 6
宿泊日 = 26
宿泊したお部屋 = つばき
たいへんに面白い宿泊でした。
偶然が重なり26日の予約がとれて、念願の緑風荘に泊まることができました。
実は、私は小説創作サークルの一員です。
今度発刊する短編集に載せる作品で、亀麿様をモデルにすることになったので、お許しを請いに行ったのです。
当日はチェックインよりも早い時間に着いたのですが、旅館のスタッフさんは快く迎え入れてくれました。
真新しい建物でしたが、どこか懐かしい雰囲気を感じる旅館です。
早速、槐の間にお供え物(鷹の意匠のある羽織など)をして、亀麿神社にも詣でました。
深夜まで待てずに部屋の照明を落とし、スマホで撮影するも、噂のオーブは撮れていません。
「霊感の無い自分にはムリなのか?」
ため息をついていると、同じ宿泊客の「霊感のある」女性と話が合い、夜の神社探訪に行くことになりました。
「あそこに向けると面白いものが撮れますよ」
女性に言われるがままに、デジカメを向けてシャッターを切りました。
その時は画像を確認しないまま、深夜になったので部屋に帰ってオーブ撮影に臨んだのです。
するとどうでしょう。
部屋の照明を落としてスマホを向けると、白く光る小さなオーブが画面越しに見えるではありませんか。
「こんな私にも見えた!?」
驚き喜びながら、いそいそと動画を撮影したのです。
もういちど撮ろうとスマホを構えた瞬間でした。
目の前をピンポン玉くらいの大きさの白いオーブが、フワフワと横切っていくのを目視したのです。
「うわっ!」
驚愕の声をあげてしまいました。
心を落ち着かせスマホを構えると、まるで意思があるようにオーブが寄ってくるのです。
これはとても不思議な体験でした。
槐の間でも定点カメラを据えて撮影しましたが、なんら変化がないので諦めて寝てしまいました。
家に帰って画像を確認すると、槐の間でも一瞬だけオーブが横切るのが見えたのです。
それに「霊感のある」女性に言われて撮った写真にも、ほとんど不思議な発光体が写っていました。
なかには神社の扉から、黄金色の光の筋が流れていく写真まであるではありませんか。
あのときは名前を訊きませんでしたが、たいへんに貴重な撮影ができたので感謝しています。
同じ目的でひとつ屋根の下に泊まるのも、緑風荘の醍醐味だと思いましたね。
再度の宿泊を心に期して、いまある挑戦を頑張っていこうと勇気づけられた旅でした。 |