この作品を受け取ったとき、小雨の降る薄暗がりのパリの街を思い出しました。

石畳の街角、ぼんやりと光る電灯、アンニュイな孤独の何よりも似合う街。

 

 

《未来のためのピアノ曲集》(全5曲)より、第2曲「邂逅のワルツ」

 

 

フランス映画のようなイメージです。

私はサティを思いましたが、作曲者はリストのワルツのようなイメージも持っているようです。どちらにしても、優しい孤独、といったところでしょうか。

 

私は邂逅(巡り合い、出会い)というものが、必ずしも美しいものには思えません。

人と人、あるいは人と物事…濃い繋がりになればなるほど、抱えるものも大きいでしょう。

 

でも、数々の邂逅から「ひとり」を学び、それでもなお静かに自分の人生を歩むとき、人は滲み出る美しさを香らせていくものと思います。

 

人々に優しく寄り添ってくれる、オトナな音楽、ぜひ聴いてください。

 

第3曲「真夏の夢」は、明日(9/27)の23:45にプレミア公開です。

 

《未来のためのピアノ曲集》、どうぞよろしくお願いいたします。