前の記事で楽譜のことに触れたので、参考までに…
私の使っているものを書いてみようと思います。
バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトは、主にヘンレ版を使いつつ、ウィーン原典版も手元に置いて見比べています。
モーツァルトに関しては、ベーレンライター版もオススメです。
こんな表紙の楽譜です。
ベーレンライター版のモーツァルト、ピアノ・ソナタの1巻
シューマンは、ブライトコプフ & ヘルテル社がかなり良い気がします。
ヘンレ版と音が違うところも多くて戸惑うのですが、シューマンの妻である名ピアニスト、クララ・シューマンも携わった出版社で、かなり研究された楽譜だと思います。
こちらはライセンス版なので、同じ内容で、直輸入のものよりお得に購入できます。
楽譜はたくさん使いますし、高価なものも多いので、もし輸入版を手に入れたいときは、こういったライセンス版があるか調べたり、楽譜屋さんの輸入版フェアのときに購入すると良いと思います。
これはシューマンの謝肉祭やクライスレリアーナ、シンフォニックエチュードなど名曲揃いのライセンス版✨
リストは、圧倒的にブダペスト版ですね。
こちらも、以前はライセンス版が少なかったのですが、最近少しずつ出てきました。ありがたい😊
近代音楽の先駆けとしても、宗教的芸術作品としても評価の高い《エステ荘の噴水》や
《ふたつの伝説》。こちらも宗教的な題材ですが、とても素敵な作品です。
特に2曲目の《波の上を渡るパオラの聖フランチェスコ》は感動的です。
また、ショパンは最新の研究のエキエル版を見ておいたほうが良いですが、基本的にはパデレフスキ版で仕上げていくのが良い気がします。かなり音、違います。
こちらがエキエル版のノクターンで
こちらが日本のライセンス版のパデレフスキ版のノクターン。
フランスものについては、デュラン版がオススメです。だいぶライセンス版増えてきています。
ラヴェルの愛すべき連弾曲《マ・メール・ロワ》や
美しい連弾曲、ドビュッシーの《小組曲》。
これはどちらも作品としても素晴らしいのですが、お子さんも弾けるように書かれているので、発表会にも向いています。
おうちにいる時間の長いいま、練習し始めても良いかもしれません✨
楽譜は最も大切なものなので、研究の進んでいるものや、改訂のされたものにアンテナを張っておきたいです。
また、「作曲者の思い描いた通り」が重要なので、できるだけ編者の独自の意図の入っていないものをオススメします。