金沢駅~森本駅~福光駅を運行していたJRバス名金線が、今年7月から不動寺以遠を廃止し、金沢市内のみの運行になりました。
当該路線はもともと、10時間かけて名古屋駅と金沢駅とを走っていた長距離路線でしたが、東海北陸自動車道の全通にともない高速バスに転換し、また一般道区間では白鳥交通(岐阜県)、加越能バス(富山県)に転換された区間や、路線自体が廃止になった区間もあり、さらに長いコロナショックの影響による利用客減少、山間部の過疎化もあって、残存区間ですらも存続か廃止かの瀬戸際に立たされていました。
今回廃止になった区間は、福光駅~高窪が南砺市営バスに移管、不動寺~東原が地元主導によるデマンドタクシー(利用者登録された地元住民以外利用不可)に転換され、東原~高窪はバスそのものがなくなりました。森本駅~不動寺も朝夕のみ運行しています。
またJRバス金沢営業所管内では、東長江線の東長江~小二又、深谷線の深谷温泉・桐山~中尾、医王山線の全区間、才田線のごく一部の区間(こちらは停留所の廃止が3か所だけ)が6月末の最終運行をもって廃止になり、才田線は平日3回・土休日1回のみの、深谷線も1日1回のみの運行に削減され、廃止区間はデマンドタクシーになっています。
他方、金沢駅~森本駅、城北運動公園線、山の上循環線、まちバスは大きく変わっておらず、都心部で生き残りを図ろうとしている様子がうかがえます。