毎度ご来店いただきありがとうございます。
なんと言っていいか…
想像も出来なかった世の中になりましたね。
お客様には大変ご不便をおかけしましたがゴールデンウィークは県の要請に従って自粛休業しました。
その前から時間短縮営業はしていましたが、やはり例年なら人の往来が増える時期と言う事もありますし、知事が「今年だけは故郷に帰って来ないで」と泣きそうになりながら訴えているのを見て「最低限この時期だけは営業するべきではない」と決意しました。
今が正念場。ステイホーム。家に居よう。
と連日報道される中、外食業態として営業していながら「来ないで」って言うのは矛盾していますもんね。
実際、補助金など使える制度は使わせていただいても厳しい経営状況なのはどこの店でも、どの業態でも一緒だと思います。
ただ、何を最大の優先順位として考えるか?ですよね。
まず感染しない事。そして感染させない事。
そのためには出来るだけ他人と会わない事が第一です。
私自身、この商売を始めてからゴールデンウィークに休むのは初めての事でしたが、これもまた経験ですね。
連休と言っても、どこかに旅行に行ける訳でもありませんからやる事がありません。
逆にやる事が無いなら家でゴロゴロしていようと、ゆっくり休ませていただきましたがそんな連休後半…。
今月5日に病気療養中だった母が亡くなりました。75歳でした。
昨年の春にがんが見つかり、抗がん剤による治療を続けながら暮らしておりましたが、それから約1年で旅立ちました。
医療の進歩によりがんは早期発見で治る場合も多いですから定期的に検診も受けていましたが、やはりそれが難しい場合もあるようで、悔しいですが母の場合は見つかった時には病状が進んでいるケースでした。
1年間病気療養と言ってもずっと入院していた訳ではなく、普通に仕事もしていましたし、趣味の家庭菜園やパークゴルフ。カラオケに卓球など楽しんだりしていました。今年の2月には運転免許も更新して普通に車の運転もしていました。
ですが、病気は確実に進行していたのですね。
今考えるとこの1年間で本人も終活のような事も少しは出来ましたし、家族もある程度ですが「心の準備」も出来ました。
もちろん納得して受け入れる事は出来ませんがこの世に生まれてきたからには必ず死は訪れる訳で「命の期限」は誰にでもあるのですが、それが目の前に提示された時どうするか。
本当にいろいろ考えましたし、話もしました。
最後まで明るく前向きに過ごしてくれた母に感謝しています。
ただ、この新型コロナの影響で入院時にも思うように面会も出来なかったのは本人も家族も寂しい思いをしました。
もちろん病院ですから絶対にウィルスを院内に持ち込まないためには仕方ない事なのですが、やはり寂しいですよね。
そんな中でも看護士さんはじめ病院のスタッフの皆さんには本当に良くしていただきました。
現在のこのような社会情勢の中で医療現場は非常に厳しい環境にあると聞きます。
メディアでも連日報道されていますが、未知のウィルスだけでなく様々な病気と最前線で向き合ってくださっている医療関係の皆様に改めて感謝するとともに、マスクや手洗いなど「かからない、うつさない」ために自分にできる事もあるはずです。
今回の事で政府や行政への批判も数多く目にしますが、誰もが初めての経験ですから完璧な対応など出来なくて当然だろうと思います。
ただ、そんな中でもみんながそれぞれの生活環境の中で最善を尽くす事は出来るはずです。
緊急事態宣言や休業要請が解除されても油断せずに予防意識を高く持って生活したいものですね。 by店長きむら