アードマン・アニメーションズ 設立40周年記念 ひつじのショーン展 8月18日(木)、松屋銀座にて「ひつじのショーン展」を見て参りました。 写真はほぼ撮りませんでしたがご容赦を。
ショーン展の出口でお出迎えしてくれてます。スタッフさんの視線は気にせずちゃんと目線を合わせて撮れば良かったー。
B1の洋菓子店にて販売してたショーンクッキー。顔だけじゃあ寂しいので落書きしてしまいました。 食べてみると、黒い部分はビターなクッキー。白部分はお砂糖で甘く、甘いものをまとめて食べられない私の様な人間にも全然つらくない風味でした。ちょっとお高い 1枚1,080円(税込)に後悔無しです…。
綺麗にプリントされてます!中にはチョコレートが入っていて、ちょこっと頂くのに丁度いい大きさと味です(シャレじゃ無いよ)
◯ショーン展のご案内◯ 10年ほど前にAardman Animationsの借り倉庫で大火災が起こり、「ウォレスとグルミット」「快適な生活」といったアカデミー賞獲得作品のセットやストーリーボードや小道具等、Aardmanの歴史を飾る作品の多くが失われてしまいました。
今回の展示品約250点強は運良く難を逃れたセット達+その後の新作達です。日本初上陸多し。 火災が無ければ、この40周年を機にショーン展と言わず大規模なアードマン展がやってきたんだろうなあ…なんて、しょうもないif論が頭を過ぎります。
ぐるっと見て回って1時間ほどでいけるかと思います(私は2時間半掛かりましたが…)。
フィギュアやセットのディテールの凝り様がすごい。 セットを正面から見るのもいいのですが、裏から見ると木材部分が剥き出しで、シーンNo.や釘打ち込み部分に×が書き込んであったり落書きがあったりと手作り感が溢れているんです。 手術室セット(劇場版ひつじのショーン 1シーン) のホワイトボードにはスタッフの名前が書いてあったり、見飽きません。 チキンランのお尻を何分もまじまじ眺める変質者とは私の事でした。
15分程の製作過程映像もありました(なんだか既視感がありましたが)。 1に25コマ撮影する必要があり、大勢のスタッフで取り組んでも1日6秒しか撮れないよー、という事とか。 ※ちょっと前の邦画・アニメは24コマが主流でしたね。 最近はアニメで30コマをちらほら見かけ、ジェームズキャメロンが「アバター以降は48〜60コマで撮影するよ!」なんて言って話題になりましたが、 ストップモーション・アニメーションにおいて48コマを撮ろうとしようものなら、ニコニコ撮影スタッフさん方から笑顔が消えてしまう事でしょう…。 25コマを貫く姿勢でいいと思います!
何より個人的に良かったのは、ニックパークの原画です!!(今後何度アードマン展をやってもそう答えるでしょう) ニックパークの描くウォレス&グルミットやショーンの可愛い事可愛い事!!! もう癒されてきました〜。 物販が非常に充実していてチェック仕切れないほどでしたが、思いのほかニック画グッズが少なかったのが残念でした。 ショーン作品は基本的に監督リチャードにお任せしているので、あまり表立ってショーンを描いていないのかな。 ミニキャンパス原画もニックの画だったら全品お持ち帰りしていた事でしょう。
◯ひつじのショーンとは◯ ひつじのショーンとは、Mossy Bottom Farm(北英の小さくて伝統的な牧場。私は勝手に苔の土台牧場:撮影用ジオラマの芝が苔のように見えるからかなーとメタ部分も含めたネタを投下しているのかなあ、とぼんやり解釈していますが、明確な由来をご存知の方はお教え下さると有り難いです。) を舞台に、ショーンと仲間達が騒動を巻き起こすドタバタな日常クレイアニメーション。 …というよりかは、ひつじ達のチームワークで牧場主・ネコ・ブタらを出し抜く話と言った方が良いでしょうか。
構図としては、 ・牧場主(一応最上位。飽きっぽい) | ・ビッツァー(中間管理的存在。作品1番の苦労人) | ・ショーン(ビッツァーより下位に居るものの、ビッツァーとは友人関係にある為同じ立場にある事も多い。) | ・ひつじ達(下っ端。ショーンに従う事が多い)
・その他: ティミー(マスコット的存在) 3匹のブタ(敵だけど小物感) 鶏、アヒル、カモ、牛etc...
こんな関係性。
◯ショーンの初登場からレギュラー番組まで◯ショーンの初登場は1995年公開の中編映画「ウォレスとグルミット危機一髪!(A Close Shave」。誕生から20年以上です! 内容をざっくり言うと、ウォレス&グルミット、そしてショーンが羊泥棒に立ち向かう話。ショーンの愛らしさと勇敢さが印象に残りました。 ショーンという名前の由来は「shorn(刈り取った、の意)」から来たものです(ショーンは作中で毛を刈り取られてしまいます)。
そして、「〜危機一髪!」から7年後、短編「ウォレスとグルミットのおすすめ生活(Creature Comforts, 2002年)」内の「Shopper 13」という話で、非常に短い時間ながら再び登場します。
---更に5年後の2007年…遂に… ショーンシリーズの主軸となる「ひつじのショーン(Shaun the Sheep)」がスタートしました!!
ひつじのショーンは世界180ケ国で放送され、現在も英国で放送中です。
◯人間の言葉は話さない物語◯ひつじ目線で作られているので、登場人物は誰も人間が分かる言葉を話しません。 それには元々制作サイドの経済的理由があったりするのですが、一先ず、70年代から既にAardmanは言語を用いずともジェスチャーや表情で十二分に表現出来る事を知っていた、という事は言っておきます。 機会があったらAardmanにも触れていきたいと思っています。 いざ書くとなると確実に何万字かにはなりそうです…。
◯ひつじのショーンは子供向け番組ではない◯ターゲット層は子供ではありません。 強いていえばモーフ(Morph)とこひつじのティミー(Timmy Time)くらいだと私は思っています。
子供向けアート番組の1コーナーを担ったキャラクター
引用元:Wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/Morph_(animation)
セットが凄くPOPで、毒気の大変少ない雰囲気です。
引用元:zap2it http://tvlistings.zap2it.com/tv/timmy-time/EP01173625?aid=zap2it
ウォレス&グルミットやショーンには「羊たちの沈黙」「エイリアン2」「大脱走」「サイコ」等々、名画のオマージュが数多く散りばめられてたりしてますが、殆どの小さなお子様はそれらを見た所でピンとこないでしょう。 4組の変装ひつじ達がアビイロードを歩いてたって、楽しそうに道渡ってるだけだしね。
子供Johnと大人Johnがウォレスを観た感想は、それはもう全然違うものでした。(ハッチポッチステーションのMTVも全然違いましたよ、ええ。)
メインストーリーは単純で分かりやすく、挟む小ネタは大人がクスッとくるものをふんだんに。
「スタッフやクリエイターが笑えるものを意識し、子供もついてこられるものを作っています」ひつじのショーンTVシリーズ&劇場版監督:リチャード・スターザック
引用元:日経DUAL http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=5475&page=2
「アードマンのスタッフ達は、まず何より自分達が面白いと思えるものを考えます。自分の中にある子供の心に向けて話を作るのです」ひつじのショーン原案・製作総指揮:ニック・パーク
引用元:ドキュメンタリー番組「ひつじのショーンができるまで」
これがAardmanのポリシーです。 ニックパークについての記事もその内…ニヤリ
◯Aardman40周年!!◯ Aardman Animationsが今年で40周年!!おめでとうございます!! それに際し、Aardman公式サイトにてアニバーサリーに向けカウントダウン中です。
Aardman 公式サイト (トップがカウントページに!)
毎日40日間、1日1本のペースで動画やゲーム等をAardmanの歴史と共に放出していnます。 ・9mmストップアニメーション(ギネス記録) ・企業CM ・Aardman初のCGアニメーション作品 ・Pink Floydアルバム「Dark Side of the Moon」発売40周年記念映像 ・Googleマップ 360度パノラマでスタジオツアー ・過去作品のビデオクリップ , etc... どれも見ごたえある映像です。
快適な生活(Creature Comforts)やウォレス&グルミットといった「lip sync(プリレコした台詞と口の動きを同期させる)」というお家芸と言われる手法と北部訛りの組み合わせがとても魅力的なのです。※Aardmanにはダークな作品も結構あります。特に33はグロ注意 で、受け付けない方も多いと思うのでお気をつけ下さい
またYouTubeにチャンネルを持っており、こちらも動画数が非常に充実しています。Aardman Animations
是非こちらもご覧になってみて下さい。
◯ひつじのショーン関連作品◯ 1995 A Close Shave (ウォレスとグルミット 危機一髪!) 2002 Creature Comforts, Shopper 13(ウォレスとグルミットのおすすめ生活「Shopper 13」) 2007-現在 Shaun the Sheep(ひつじのショーン):7分、第5シーズン、150話 2009-2012 Timmy Time(こひつじのティミー):10分、全第3シーズン、82話 2012 Shaun The Sheep Championsheeps(ひつじのショーン チャンピオンシープス)1分、全21話 2012 Shaun the Sheep 3D(ひつじのショーン3D)約1分、全15話、3DS配信 2015 Shaun the Sheep Movie(映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜)85分、劇場公開 2015 Shaun the Sheep: The Farmer's Llamas(ひつじのショーン いたずらラマがやってきた!)28分、TVスペシャル ※日本では劇場公開 未定 Untitled Shaun the Sheep Sequel(タイトル未定)
取り急ぎここまで。
参考サイト:
Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Shaun_the_Sheep
https://en.wikipedia.org/wiki/A_Close_Shave
https://en.wikipedia.org/wiki/Aardman_Animations
Aardman Animations
http://www.aardman.com/celebrating-40-years/
theguardian
https://www.theguardian.com/uk/2005/oct/11/arts.media