ユーチューブで、フランス革命シリーズにはまったのをきっかけに訪れたいと思っていたカタコンブ。無縁仏だけでなく、革命中ギロチンにされた人々も沢山眠っているらしい。


が、まずはランチタイム。モンパルナス駅前にある、トンカツ専門店TOMBO。出口7番からが近いです。

お昼は12:00~14:30まで。45€のスペシャルメニューが物凄く気になる...
持ち帰りも可能。
が、カツ丼単品を注文!12,50€。メニューで注文すれば、うどん+漬物がセットで14,50€。トンカツの質が柔らかくて素晴らしかった!お店スタッフもとても感じが良い!次回はカツカレーに挑戦したい!
そして、モンパルナスからメトロ6、又は4で、ダンフェーロシュショワーへ。

メトロを出た向かいにあるこの建物。現在12:45。並んでいる人はまだ少ない。

チケット売場の横にある展示物。
そして長い長い、不安になるほど長い螺旋階段をひたすら下る (地下20m)。そして今度は長い長い小路。10分くらい歩いた様に思う。
2人がぎりぎり通れる幅で、後ろの見学者が速足の場合、気を使ったりする...
下は土と砂利で薄暗い中、歩きにくい。
連日の雨で、岩の天井や脇の所々から水滴が滴る。場所によっては雨漏り状態で床まで水が流れ落ち、立入禁止になっている部分もあった。

で、かなり不安になってくる。ユーチューブの "あるごめ" で見た、タイの洞窟でのアクシデントが頭をよぎる。


"Rue Halle" の下に居るらしい。
"ARRETE! C'EST ICI L'EMPIRE DE LA MORT"
お墓の始まりです。



美しく陳列された骨の数々...


ハート型。
どこどこの墓地から転送された、の表示があったり無かったり。




両側がお骨です。

頭蓋骨があまりにも小さい。幼児の物としても小さすぎる物が多い。時間と共に縮むのか?湿気のせいか?
確かこの辺りに井戸があったが、うまく撮れていなかった。なにぶん狭いので、見学者が1箇所に立ち止まると落ち着かない。
この様な陳列は死者についての愛と敬意があってこそでないと出来ないと思う。



奥にある骨は火葬した様に黒くなっているが、よく見ると緑っぽい物もあるので、湿気の為に出来たカビではないかと思う。

この辺りは戦いの犠牲者達。天井が特に低くなり、頭を下げる見学者も多い。約160cmくらいと思う。

Combats de la Place de Grève de l'Hôtel de Brienne et de la rue Meslée les 28 et 29 août 1788 

現在の Place de l'Hôtel de ville で戦った犠牲者。
Combat à la manufacture de réveillon Faubourg St.Antoine le 28 avril 1789
Combat au château des Tuileries le 10 août 1792

著名者と革命中にギロチンにされた人々についての展示。こちらは、ルイ16世の妹、エリザベット。王家の人々は、通常サンドニ大聖堂のネクロポルに埋葬される筈なのになぜ?!
数学者でもあったロベス ピエール。なるほどトップになる人間の顔付きだと思う。
ジャーナリストである夫、キャミーの無実証人をしたため、裏切り者の仲間と見なされギロチンされた、ルシー デ ムラン。可愛い。
ルイ14世に仕えていたニコラ フーケ。王がヴォル ヴィーコント城でのもてなしに嫉妬したため失脚。もっと優しい感じの肖像画があるのに、なぜ野心家に見えるこれ?!
作家のジャン ド ラ フォンテンヌ。Wikipediaには1695年に亡くなり、パリ中心部の墓地に埋葬されたが、1792年、フランス革命時に墓地転送が決まり、1817年からペール ラ シェーズ墓地、とある。
モリエールもいる!
優しい外科医と評されたアンブロワーズ パレ。モードだったか、お気に入りであったか、彼の肖像画はいつもこのごつい襟を着用。お洒落!
化学者のアントワンヌ ラボワズィエー。無実であった為、革命時の調査に対し自ら出頭したが、妻の父親に疑惑があった為、仲間とみなされギロチンに... 素晴らしい頭脳の持ち主であったのに勿体ない!
展示はこの8名のみであった。

どこかに必ずジョージ ダントンが居る筈だが、革命中の犠牲者がどの辺りにいるのか不明。誰の骨が誰なのか分からない。次回は数に限りがあるらしが、ガイドホン(5€)を借りようと思う。
出口前に唯一、地上からの光りが見える天井部分がある。まるで井戸の淵から上を見上げている様。
再び長い長い螺旋階段。上りはしんどく、幅が狭いにもかかわらず途中休憩者が続出。そして、上りきった所にセキュリティーが居り、鞄を開ける様に言われる。不思議に思い「骨、持ち帰る人居るんですか?」と聞くと「Ça arrive...= あり得ますね...」とちょっぴり渋い顔をしていた。ひぇー!
売店。端に井戸の様な跡があったので、さっき地下から見た光りに通じているかもしれない。



カタコンブ入口からバス1~2駅分の位置に出る。見学はおおよそ1時間弱。
帰りにパン屋のショーウインドーにあるチュッパ チャップスを見て、カタコンブの陳列を連想した。マカロンのデコレーションも、それに近いと思う。