フォンテンヌブロー城 Cours d'honneur。ナポレオンがスピーチをしたこの階段は、常に人が絶えない。

正面に立って、スピーチを聞いた軍人の気持ちに浸ってみたりする...

プティトランは珍しくカード支払い可。大人8€、18歳以下4€、4歳以下は無料。ほぼ1時間置きに出発。但し、現ガイドのおっさんは仏語限定である。

1度乗った事があるが、この辺りの土は粒子が細かいとかで、砂埃が凄かったのを覚えている。おっさんが「かぶられた砂も、フォンテンブローの思い出として持ち帰ってくださいね。こちらは無料ですよ!」とか言ったのを覚えている。
城のミニチュア。客人や軍人、護衛の部屋もあったと思うが、実に広大である。
前回同様、とりあえず庭でランチしてからお城観覧へ...と計画していたのだがシステムが変わった様で、城への入場チケットを購入しないと、全体5%の庭にしか入れない。簡易テントがあり、チケットをスキャンしないと、先に進めない。

数ヶ月前に、フォンテンヌブローの庭園に変質者出没、と言うニュースを聞いた。犯人は逮捕されたが、既に数十人の女性達が彼のお芋を目撃した後であった。もしかしたら、そのせいでセキュリティー強化したのかも。

かなり成長した鯉や、白鳥、カモなどが沢山。

お城へ。ジョゼフィン息子の Eugene。
ジョゼフィンらしくない像。晩年の彼女だろうか?

マルメゾンにもかなりの剣があったが、ここにもナポレオンの剣が沢山ある。剣にも、闘い用、お洒落用、鑑賞用とあったんだろうか?

冠を被ったナポレオン。
マルメゾンにもあった、ジョゼフィンの皇妃セレモニーの衣装画。
ナポレオン着用。彼は小柄であったと言われているが、サイズはむしろ XL はあると思う。
Grand vermeil de l'empereur。食卓のサービスに使用される。1804年にパリ市からナポレオンに贈られた。
Nef de l'imperatrice。対になっていて、もう1つはナポレオン用。
上から見るとハチが沢山いる!
映画 L'Otage de l'Europe で、こういった見事な食器でナポレオンが食事をしているシーンがある。
右手後列からカフェの容器、お茶の容器、前列、ホットチョコレートの容器、牛乳かクリームの容器。このホットチョコレート容器はお菓子にかける位の量だが、なるほど便利。
Fontaine à thé。両脇2ヶ所に注ぎ口がある。
au chiffre du roi Jérôme (HN : Hieronymus Napoléo)。HNマークはジェロム王。
城に居るとリッチな気分になる...
Cabaret des princesses de la famille impériale。ナポレオン2度目の奥様、オーストリア皇女マリールイーズとの家族食器。

ガラス張りで、すごく撮影しにくかったのだが、ナポレオンの日常トワレット用品。
何がどう必要であったのか、非常に謎である。
こちらは、髪や肌、爪等のお手入れ用具の様に見えるが、スプーンもあったりして、やはり謎である...
バケツの様だが、Chaudron と言う、田舎やキャンプ等で使う釜。王室の人々も旅の道中で使用していたのだろうか?
Bidet de Napoléon、ナポレオンのビデ。
映画を思わせるコスチューム。やはり彼は小柄でなかったと思わされるサイズ。
こちらは、ナポレオンが早朝4時に仕事をしている様子。製作したアーティストは、ナポレオンの普段の姿を形にしたかったそう。手に持っているのはコンパス。



2人目の妻、マリールイーズとの息子、ナポレオン2世について。

ナポレオン2世と、オムツ交換台?
奥からデンデン太鼓、中国の忍耐ゲーム、ドミノ、とある。

ナポレオンは、オーストリア皇女との間に生まれた息子に大喜びしたそう。
サンテレーン島でのナポレオン。

Le général François GROUVEL。


ナポレオンのお母様。



天井にも N 。
Jean François VAN DAEL画、Fleurs et fruits。マルメゾン城にも彼の作品があったのを覚えている。

François 1er?
廊下の天井。
突き当たりは Appartement du pape = 教皇のアパート。立入禁止で何もない。
床のこの石はパリの古いアパートで時々見られる。高価らしい。

素晴らしい椅子の数々...
壁のタペストリー。


Cabinet à pans。ルイ15世の娘、AdélaïdeとVictoire の為に作られた。


Chambre à coucher d'Anne d'Autriche。

豪華きわまりないが、ゴテゴテし過ぎていて、ずっと居ると疲れる。果たしてこの部屋で良く眠れたのだろうか?

 じゅうたんも見事!
壁から天井のショット。

続きへ...
Salon de réception 







この下に Chapelle de la trinité = チャペルがある。王室の人々は、ここ上階からの参加。

右手はGalerie François 1er。



François 1er の F。

長い長いギャラリーなので、所々にあるベンチ。だが、我々は座ってはいけない。
フランソワ1er。

Henri II。
Louis XIII。
続いて Salle des gardes。
その続き...
天井。
そしてこの先が...
Salle de bal = 舞踏会場。

天井。





窓から中庭が見えます。パーティへの来場者は、昔こちらから出入りしていたのかも。

以前、プティトランに乗った時、ちょうど反対側で止まって、現在はここからの入場が残念ながら不可になった、と言う話を聞いた。
出入口に上階もある。
下へは出入禁止だが、豪華な装飾が続いている様。中庭に続いているのかもしれない。
フランソワ1er の為に製作された Rotonde。特別に好きとかではないが、来る度に気になる彫刻ではある。

Deuxième salle St.Louis。








Salon Louis XIII。この城で産まれたルイ13世。この部屋で会議や判決等が行われていたそう。壁と天井の絵画は、4世紀ギリシャ神話について。



Salon Français 1er。彼の妃の部屋であったり、王室一家の居間であったり、皇帝期には食卓であったりしたサロン。

Salon des tapisseries。護衛のサロンであったが、その後、初めての王妃のantichambreとして使用された。

天井。


続きは、Antichambre de l'imperatrice。こちらも Jean François VAN DAEL画。

この部屋はとても暗い。壁のじゅうたんは左から右に、四季を表現した
秋 : サンジャーマン オンレイ城
冬 : ルーブル
夏 : フォンテンヌブロー
らしいが、まるで覚えていない... 因みに春は mobiliser national が保管している。

16000冊の本に囲まれている Galerie de Dianeは立入禁止。昔は Galerie de reine であり、長さ80m、幅7m。装飾は女神 Diane について。ナポレオン1er の希望で修復され、図書室に改装したのは、ナポレオン3世。地球儀はナポレオン1erの物。

Grand salon de l'imperatrice。装飾は1786年、マリーアントワネットの為に追加され、その後、ジョゼフィンの為に家具が新調された。




Chambre de l'imperatrice。王妃の部屋であり、その後、ジョゼフィンの部屋となる。



ベッドはマリーアントワネットの為に作られた。



Boudoir d'argent。1786年、マリーアントワネットの為に再改築された。


Salle du trône。以前は王の部屋であったが、ナポレオン1er の代で改築。
天井にハチ。
N とイーグル。





Chambre de l'empereur。装飾はルイ16世の為に作られ、維持された状態から、ナポレオンにより多少追加された。




Cabinet de travail。ルイ16世、その後、ナポレオンの書斎となる。
天井。

Petite chambre à coucher de l'empereur。当初ナポレオンの寝室だったが、その後、書斎となる。
ナポレオンの希望により、書類等を広げて置く為の大きな机が作られた。


Salon particulier de l'empereur dit salon de l'abdication。ナポレオンが城前の中庭で、軍隊に皇帝退位のスピーチをする前、この部屋で退位のサインをしたであろう、と言われている。1970年の映画 Waterloo は、そのシーンから始まるが、この部屋の面影は全くない。


Salon des aides de camp de l'empereur。




年月日なども付いた時計。

牢屋か? と思ったが、他の出入口への門。
Candélabre dit de Piranèse。イタリアの画家、建築家、ピラネーズの巨大燭台。

François 1er。
チャペルに下りてきました。アメリカのマスタークラスの学生さん達が、コンサート、又はリハーサル中なのでお静かに、とある。

出入口上が先ほど居た上階。

外に出ると馬車が!
大人8€、10歳以下6€。支払いは現金と小切手のみ。20分間の旅ですが、リクエストがあれば40~60分で別の経路を辿る事も可能。
運転手のガイドで、庭園をまわる。


運河。


こちらから見る城は、反対側から見る城と全く違う見た目である。右側の色が違う部分は、後から増築したらしい。もう1つの特徴は、キッチンとサロンの距離が離れている事。これは、ルイ?世がキッチンの火事が広がる事を避ける為に取った措置だそう。
この門から、王は森へ狩りに出掛けていたそう。
王やナポレオンは、ピクニック持参で池の中心にある小屋に来て時々くつろいだらしい。
いつも来ていたお気に入りのアイスクリーム屋 Via Veneto が La Gelateria に代わっていた... パフェやビールがないのが残念。