La défense からバス268番に乗り約20分、Le château 下車。地面のあちこちにナポレオンのシンボルであるハチが埋め込まれている。ナポレオンに関する場所への道案内であろう。

付近には城が3つあるが、今日はマルメゾン城を目指す。



途中の道程で目を惹いた建物。昔の鳩の家?

こちらがお城。普通のアパートらしき外見に多少がっかりする...

敷地に入りすぐ右手にある売店。ここでお城への入場チケットを買う。お城+庭園は6,50€。庭園のみの見学は1,50€。ヨーロッパ圏内在住の26歳以下は無料。

いきなり598€のティーセットに目玉がぶっ飛ぶ。
絵葉書やしおりは、1,20~1,90€。
ナポレオンのTシャツや三角形の帽子もある!
入口の庭もお城の庭園にしてはちょっと寂しい。
どう見ても城とは言えない作りで本当に驚く。そして右半分は工事中。
見学は右手、ビリヤードのサロンから始まる。映画「ナポレオンとジョゼフィン」でジョゼフィンが美しいドレスでビリヤードをきめるシーンを思い出した。
Antichambre du salon。
アラブ系のおっさん達の肖像画が並ぶ。なぜかルイ16世の小さなテーブルも一緒に飾られていた。

当時は仲介業者(huissier)がこの部屋を使ったり、 ビリヤードのテーブルをしまったりするのに使用されていたらしい。
続きは 黄金のサロン salon doré 。


敷居のドアはどこも開かれた状態だが、同じ柄は1つもなく、どのドアもオリジナルで美しい。
マイナスなイメージの絵画が多い部屋だと思った。
奥は音楽のサロン。
ハープ、オルガンかチェンバロらしき楽器がある。
頭に燭台。
当時の音楽鑑賞の様子。
このサロン当時の家具配置の絵画。
Jean François VAN DAEL画。
引き返し、左手へ。食堂から始まる。
窓から中庭への眺め。中庭に出る事も出来る。

矢がついている!
そして口はライオン?!
続く...
隣は会議室。食事後、話が積もる場合はこちらで会談を続けたのだろうか?


ナポレオンらしさが残るこの城で、離婚後も暮らした彼女はどんな心持ちであっただろう?

続く奥はナポレオンの書斎。
部屋の壁は円形を描いており、本棚もそれに沿っている。棚の奥はどんな形をしているのか?
書斎からも中庭に出られる。



近くで見られないのだが、この地球儀にある大陸が動物の絵柄の様に見え、非常に興味深かった。
天井には、作家等の名前が並ぶ。左上はVoltaire。

食堂から中庭に出た所にも、同じ物がある。そしてコンコルドにも。
2階へ。

ナポレオン。鼻の感じが違う気がする。

地下へは立入禁止。
階段の壁に窓があるのも珍しいと思うのだが、この窓からまた別の階段が見えて、物凄く気になった。



廊下のこのドアからが、ナポレオンの部屋への最短アクセス。


皇帝のサロン。


窓からの眺めは、ジョゼフィンのバラ園辺りと思う。

テーブルの脚はエジプト風?
こちらの窓からは荒れ果てた草むらしか見えないが、これは当時からであり、時季によっては草を飼料として利用していたらしい。現在では、状態を昔のままに保つ様に努めているらしい。

下の壺には何か意味があるのだろうか?
皇帝の部屋。
色々な専門家、技術者のお陰で、この部屋の修復が実現した。
ナポレオンのベッドの下には...
トラが寝ている!
爪もしっかり付いている。

テーブル下が鏡になっていて、驚いた!

ナポレオンが使用していたトワレット用具。
ナポレオンの肖像画は膝下が短い絵が多いな、と思う。
Salle des armes、武器のサロンへ。







切符売場が見える。
Marengo のサロンへ。


ナポレオンが戦いで使用した剣。どれも薄っぺらでびっくりしたが、重みはそれなりにありそうである。
こちらの絵は修復中。
ナポレオンと側近達?
かっこいい!
ナポレオンらしい画。
ナポレオンの椅子。Tuileries から、この城に運ばせたらしい。

ナポレオンが好んだ、École Militaire de Brienneの皿。
ナポレオンの祈りの本、とある。彼はコルシカ島のキリスト教だったので、聖書とは言えないのかも。
かなり使い込まれている。自身の日仏ポケット辞書も、丁度こんな感じである。
ナポレオンの水筒と、水を飲む時のコップ代わりにした noix de coco。
方位磁針。
剣とエジプトのメダル。

Marengoの戦いの絵皿。




ジョゼフィンのサロンへ。


皇妃のセレモニーの衣装。あまり嬉しそうでない様に感じる...
L'Égypte 



L'Égypte 
Porcelaine décor à herbier。Pierre-Joseph Redouté の作品。

Verrerie et orfèvrerie de table
ジョゼフィンの物には "J" のマークが。
左のフォークとナイフはナポレオンがイタリアで使用した。


ジョゼフィンが孤児院、兼、未婚女性の出産を援助する施設を訪れた際の絵画。

因みにこちらの暖炉はルイ15世時代で、オータンス妃のサロンにあった物。18世紀に残る最後の物


暖炉の脇に設置されたこの穴から冷風が来る。クーラーなのか?自然なのか?
Les objets du quotidien。サインはジョゼフィン自身の筆跡かも?



Malmaison et les fleurs 

Josephine, portraits en céramique 
 La salle de la frise


鏡が置いてあるテーブルは、ジョゼフィンがチュイルリーで使用していた物。

ジョゼフィンの娘 オータンス妃。





ジョゼフィンの息子 Eugène BEAUHARNAIS。

クジャクのじゅうたん。
手前はスフィンクスっぽい愛犬?

L'anti chambre de l'impératrice 





ジョゼフィン。

ジョゼフィンの歯ブラシやコップ。

時計。
ランプ。
ジョゼフィンの寝室にあったテーブル。






La chambre à coucher de l'imperatrice。ジョゼフィンの寝室。


Le cabinet de toilette。化粧室。
Le boudoir de l'imperatrice。前の Le cabinet de toilette と antichambre は boudoir と同じ化粧室の様な役割なので、なんと3つ目の化粧室。後にナポレオン2世により、バスルームに改装されたらしい。

最終階の3階に続く...