ようやく14:00になり、美術館がオープン。入場料は4€~7€。美術館のみは4€。+ 短期展示会、 + Pavillonへの入場、又はPavillonのみ等オプションにより変動。

"Grand Salon"。 "Hanami"のシーズンだからか、日本漫画の展示から始まる!
美しい城内での展示はリッチな気分になる。暖炉上にある止まったままの振り時計は、ルイ14世頃の物だとか。

ソーの敷地の歴代所有者。15世紀にバイレ一家から始まり、ルイ14、15、16世+マリーアントワネット、売買後、1970年からはオー=ド=セーヌ県が所有。
窓からの眺め。

漫画が完成するまでの過程。
左手の部屋、Salle Cobertへ。
中央に置かれたこの像は確かルイ14世であったかと思うが、近づいて見ようとしたら...
「お願いです!そこから出て下さい!その床は保護の対象なんです!」と怒られた。白い部分がじゅうたんで、茶色の床部分に足を踏み入れてはいけないらしい。パンフレットに1890年に"une maison d'Asnières édifiée"から持ち込まれた床とあったので、その事であろう。囲っておかないと、私みたいなのが踏んでいくと思うんだがな... 正直、床なんて全く見ていなかったから。


先ほど立ち寄った、"Pavillon d'Aurore" の模型。


続いて昔は音楽の部屋として使われていた "Salon Ovale" へ。Ovale = 卵形、いわく円形の部屋です。イノシシがお出迎え!
このイノシシ、食べられる側なのに食いしん坊な顔していないか?!付け合わせはアスパラガスとnoix。
頭が外せるらしい。中に料理を入れたりもするんだろうか?
置かれているテーブルも素晴らしかった。因みに向かいは、お城の出入口。

1770年代の椅子。


キャベツの入れ物。



天井。個性的な展示物が沢山ある部屋なので、逆にシンプルで癒される。パンフレットによると、城内でこの部屋が唯一、装飾が昔のままであるらしい。
続いて昔は食堂として使用されていた "Salle Maine"へ。



武器を置く為のプレート。中国の絵柄。

壁紙?の模様が角度によって浮き彫りになる。

遠くからも惹かれたこのテーブル...
日本の絵柄であった。説明が見つからなかったのだが、日本人特有の細かい作業が施された作品。


過去の所有者等の自画像。


美しくて「はっ!」とした "Escalier d'honneur" と言う長い、軽く螺旋状の階段。脇にトイレがあるのですが、大理石らしき作りで優雅。
天井にはタカ。
因みにエレベーターもあります。階段を上がった脇には胡蝶蘭が飾られた立派なトイレがあります。1階のよりこちらの方が広く、窓からの眺めも良いので中にずっと籠っていたくなります...

4つの四季の胸像。
秋。
冬。
残り2つは廊下の先に見える。
手前の部屋 "Salle Panthère" へ。
この長方形のデコレーションは、バルビゾンにあるミレ宅にもあったと思う。
机が沢山ある部屋だった。

ここからは、ラビリンスの模様が良く見える!

パリのドルムニル湖の風景と少し似ていると思ったが、"Le jardin de Mesdames à Bellevue" 1784年、Claude-Louis Châteletとある。




続いて"Salle des deux châteaux"へ。


庭園中央に位置する、最高の眺め。


続いて"Salle Trévise"へ。
現在でも十分通用するスタイルの椅子。可愛い!


冊子には昔のソー公園の写真があり、つい先ほど公園を散策してきた私達にとっては、かなりの時の流れを感じさせ圧倒された。


プリンスの肖像画。
"Chambre Neuilly"へ。

続いて"Salle des princes"へ。


ユーモア一杯の器!
カモ、ウサギ等がミックスされた料理が中に?!


廊下 "Céramique XVIIIe"に出る。窓が大きく、明るい廊下に並ぶ陶器の数々...







"Sallon Guimard"。
夏。
春。
"Céramique XIXe"。







Bourg la Reine駅に近いメイン出入口から出る。脇にインフォメーションがあるので、幾つか質問してみた。「今日、オランジュリーは閉まっていましたが、長期閉鎖なんですか?」「うーん、それは何とも言えないね...」「オプションの短期エクスポっていうのは、どこなんですか? 城から出て左手と聞いたんですが?」「うーん、知らないね... おーい、フィリップ(同僚)? 君、知ってる?」 パンフレットで確認するも...「一体どこなんだろうね? 本当に何もお役に立てなくて悪かったね...」と。定年退職されたボランティアの方だったのだろうか? こういう真っ直ぐな会話、しばらくしていない。人間味があって何か好き。