健康経営は2000年代終盤から大企業を中心に広がりました
その理由として
長引く不況による人材コスト削減の影響で
従業員の労働環境が極端に劣化にしたことが
問題視されたことがあげられます
この頃、
ブラック企業や長時間労働
過剰なサービス残業などが社会問題となり
劣悪な労働環境を原因とする従業員の自殺や
過労死などの労働災害が相次ぎました
そのために従業員が
安全かつ健康的に働ける環境を求める声が高まり
企業もその環境を整備する必要に迫られたのです
このような背景に加えて
企業が、医療費の増加によって膨れ上がった
全国の健康保険組合の莫大な赤字補てんによって
嵩んでいる医療費を少しでも削減するという意味合いもあります
健康経営によって従業員に
安全で健康的な働く環境を提供することで
企業は従業員の医療費を
中長期的には減らすことができるからです