12/23の記事 にも書いたとおり、1月のマーカー次第で今後の治療が決まることになっていました。

で、結果はコレ↓


CA125(基準値35以下、卵巣摘出患者については15以下が理想)
11月 60→12月 66→1月 69


微増していますが、「横ばい」です。
前回の6クール目は、年末年始でday8スキップ、ノロ騒ぎでday15スキップと、day1のみしか投与できなかったのですが、なんとか横ばいを保てたようです。
ということでアクトポ続行決定。
来週、7クール目に入ることになりました。


でも、不安です。。
アクトポを続ける目的は「横ばいを維持すること」であり、根治を目指してはいません。
CA125が69・・・で横ばい目的とは。


「ガツン」と下げるために、他の薬を試したいのですが・・・と言ったのですが、上昇しているとは言えないこの数値。

主治医 「上昇しているようだったら次の薬を考えましたが、維持する力がアクトポにはまだあるので、しばらく続けます。
ガツンと下げたい気持ちは分かりますが、この状態で薬を替えても下がるとは限らないし、実際に上がったときに使える薬の選択がなくなってしまいます・・。」

れひ 「じゃ、このままずーっと上がらない限りアクトポを続けるのですか? もう、終わりがみえなくてイヤです。。」

主治医 「ずっと治療してきてこういう状態なので、長期戦で考えてください。」

長期戦? もう、十分長期戦ですよ・・・(。>0<。)
告知を受けて2度の手術、化学療法14クール。


主治医の言葉も気になる。
長引いているっていうことは、それだけ進行していることなのだから、今後も長引くってこと?

それでも、自覚症状やQOLを下げるものでなければ、ねこたさんから前回いただいたコメントのとおり、「がんと戦ってやる!」って感じじゃなくって、自分の中の一部として、「増えないでねん。」とお願いしつつ、コントロールしていけたらな、と思うのですが・・。

ところが、おまけのキツイ告知がありました。


主治医 「あと、腎機能が気になります。」


マーカーと一緒に腎機能検査もしました。
クレアチニンが高数値を示しています。
実は、1/10に恐怖のWJカテーテル交換をしたばっかりなのですが、前日の夕方あたりから腎臓周辺の腰が痛くてだるくて、またもや場所が悪いのか?と思っていました。
それと、おなかから太ももにかけての浮腫みがひどい。
もしや腹水かも?とエコーとレントゲンを撮ったのですが腹水はなし。
(それどころか、胸水が少し増えていたのがショック。)


浮腫みも腰痛も、この腎機能の低下からきている可能性がある、とのこと。
おしっこの量は極端に減ったりしているとは思えないのだけど。

12月のCTで既に腎臓が腫れていて、このときもややクレアチニンも上昇していました。
なので、抗がん剤の副作用としての腎機能の低下とは考えにくいとのこと。


またもややっかいな腹膜播種のせいです・・・(´д`lll) 。

もともと術前から右の腎臓は腹膜播種により尿管が圧迫されていたことから水腎症っぽくなっており、これは今でも改善されていないようです。
なので、左の腎臓と尿管を守るために膀胱→尿管→腎臓へWJカテーテルを入れているのですが(詳しくは
コチラ の記事)、やはりカテーテルにも限界があるようで、左の尿管も播種で圧迫されて腎臓が腫れてきてしまったみたい。


主治医 「これが悪化すると、腎瘻(じんろう)という処置をする可能性があります。
次回の外来でもう一度検査してみて、さらに悪化していたら泌尿器科にかかってください。
場合によってはその場で処置することもあります。お手紙を書いておきます。」


へっ!? 


腎瘻(じんろう)とは、腎臓の門部にあり尿管に連なる腎盂というところにカテーテルを挿入し、体外へ尿を排泄させることです。
詳しくは
コチラ

背中から腎臓までブスっとカテーテルを通し、尿管を使わずにそのカテーテルから尿を排泄することです。
つまり、おしっこを背中から出すこと。


れひ 「じゃ、今度は背中にパウチを着けるのですか?」

主治医 「通常は背中から出したカテーテルを太ももなどにまわして、そこに尿パックを着けて尿を溜めて排泄します。」

れひ 「イヤです・・・。」

主治医 「れひさんはストマもありますからね・・・。でも、場合によってはそうしないと腎機能が働かなくなり危険です。そうなる前に抗がん剤が効いて播種が消えてくれればよかったのだけど。」

れひ 「じゃ、このままアクトポを続けて横ばいにさせるってことは、状態維持ってことで改善しないんですよね? そうなるとますますまずいんじゃないですか?」

主治医 「だから、その前に腎瘻の処置をする可能性があります。」


ということで、次回の外来は、血液検査→婦人科→腎機能を示す数値が悪ければ泌尿器科 ということになりました。

数値が回復すれば、泌尿器科はなしで経過観察です。


私としては、根本を治すために抗がん剤を検討して欲しい。

主治医としては、まず今の腎機能を悪化させてないためにまずは処置をすすめたい。

主治医の話しぶりから、自分で感じるよりも状況は深刻っぽいので、処置については泌尿器科の先生の診断を聞くしかありません。


この日の外来は11時予約で超・混雑で受診は14時。
で、レントゲン撮ってまた受診して・・・で終わったのが16時。
お昼ごはんも食べずにぐったり。
外は夕暮れ。
疲れとショックでフラフラになり、帰りのクルマの運転は危なかった~。


帰ってからはまたもや「逆告知」でつらい思い。
「腎臓が悪くて移植が必要ならお母さんの腎臓使えるかなぁ。」って、れひ母が言う。
その気持ちは嬉しいけど、ここまで説明したのに・・・その考えは違う。
問題は腎臓ではなくて、尿管を押しつぶしている腹膜播種なの。
その問題がクリアーになれば、腎臓の働きは復活するの。
違う腎臓を移植しても、尿管が圧迫されていたら結果は同じなの。


「管を通してもらって腎機能が回復するんだったら、してもらえればいいじゃない?」ってれひ母が言う。
本来出るべきところから出ないストレス、悲しさ、分かって欲しい。


うんちをおなかからだして、おしっこを背中から出す・・。

私の体、袋だらけになっていく。


看護師・妹に話しても、病院でばったり会った研修医友達・Dちゃんに会って話しても、主治医の言うとおりだって。

腎臓は生命に直結する本当に大切な臓器。
こういう状況だと、やはり腎瘻の処置となるらしい。
一時的なものかもしれないけど、ストマだって当初は「一時的」と言われたのに抗がん剤がなかなか効かずおそらく戻すことは難しい現実。
ただ、クレアチニンの上昇は一過性なものかもしれないから、次回の検査で良くなっているといいね・・と。


こうなると、言いたくないけど自分はいわゆる「末期のがん患者」なんだなって実感してしまう。

腎瘻の可能性の悲しさ、左腎臓付近の腰痛と腹部膨満感と息苦しさで、ちょっと体調悪いです。