超中二病 | とある変人の狩猟生活

とある変人の狩猟生活

こんな魔境に来るなんて。
物好きがいたもんだ。

私のことじゃないよ。

今日電車の中で私の隣に立っていた人だよ。

おそらく高二くらいの人が悪の組織だのなんだのって呟いてました。

呟きならTwitterでやりませう。

まぁその隣で東方香霖堂読んでた私もどうかと思いますがねww

さて、3日ぐらい更新がなかったですが。

単に面倒だったので更新しなかっただけです。

誰も失踪フラグなんて建ててませんよ。
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Monster Hunter Another Ⅱ 第12話 古の霞龍【終章】



―――エリア3
「いくぞレックス!」
「了解!」
俺と空牙さんの気配を感じ取るとオオナズチは息を荒げた。
オオナズチは姿を消すと先ほどの霧ブレスを放った。
「二度も喰らうか!」
俺はそれを避け、オオナズチに向け音爆弾を放った。
快音が響きオオナズチが驚いて姿を見せる。
さらに空牙さんがオオナズチの眼前に閃光玉を放った。
「レックス!目を護れ!」
俺は空牙さんの指示に従い、目を手で覆った。
次の瞬間手と目の隙間から強い光が差し込んだ。
手をどかすとオオナズチは混乱し、明後日の咆哮へブレスを放っていた。
「畳みかけるぞ!!」
空牙さんが双龍天爪【風翔】を抜き放った。
右の刀身に炎を、左の刀身には龍を縫い、斬りつける。
『炎龍天花舞』!!!!!!!!!!
空牙さんがオオナズチの尻尾に乱舞を浴びせ、オオナズチは怯み、のけ反った。
俺も気を錬り、感覚を研ぎ澄ます…。
気が最高に高まり、俺は鬼人化した。
『紅龍炎天斬』!!!!!!!!!!
俺はオオナズチの尻尾を一閃し、龍煌闇刀【天神】を鞘に納めた。
オオナズチの視界が回復し、こちらに向き直った。
俺はポーチから閃光玉を取り出し、再びオオナズチの眼前に放った。
閃光がオオナズチの眼を焼き、再びオオナズチの視界は白で覆われた。
「抜刀……」
俺は再び龍煌闇刀【天神】の柄に手を伸ばした。
「気刃斬り!!」
抜刀と共に気刃斬りを出し、早い段階で気刃大回転斬りに移る。
しかし気刃大回転斬りを叩き込む前にオオナズチの視界は元に戻り、再び俺の方を向いた。
「あと一撃!!」
だが俺は一か八かでオオナズチの頭に気刃大回転斬りを放った。
オオナズチは弱点に斬撃を喰らい、大きくのけ反った。
刀身が赤く光り輝く。これで攻撃力が大幅に上昇し、気も溜めやすくなる。
気刃斬りで消費した気を再び練り直そうと俺は前転してオオナズチの尻尾側へ回った。
何度か斬撃を与え、オオナズチに確実にダメージを与えていく。
オオナズチは再び姿を消し、俺の視界から消えた。
俺と空牙さんは先ほどまで尻尾があった位置に立ってた。
「! まずい!離れろレックス!」
空牙さんが指示を出したときには既に遅かった。
あの霧が俺と空牙さんを同時に襲う。
「ぐ…ち…力が…抜け…る……」
俺と空牙さんは古龍を目の前にして倒れてしまった。
体中が痺れ、さらに毒状態になり、疲労感が全身を襲う。
(もうダメか…!)
そう思った矢先、ブレスが俺達の方へ飛んできた。
(体中が熱いッ!!)
炎に包まれているのではない。防具が腐食し、体にまで強酸性のブレスが染み込んできたのだ。
ジュウウウという嫌な音が起き、防具がどんどん溶けていく。
さらに体までが腐食し始めているのであろう。嫌な臭いまでし始めた。
意識が朦朧とし、目の焦点が合わない。
(終わったな…)
そう思った瞬間、何処からともなく声が聞こえた。
(おい、もう終わりか?)
これは…龍煌闇刀【天神】の声か…
(もう無理だろ。状況を考えろよ)
(諦めるのか?)
(仕方ないだろ。もうどうしようもない)
(本当のこと言ってみろ)
(まだ死にたくないです)
(よし、よく正直に言ったな。わかった俺が助けてやろう)
(助けるって…お前動けないだろ)
(いや、俺は俺の力を使うだけだ)
俺の心の中に語りかける龍煌闇刀【天神】の声はなんだか懐かしいような気がした。
(お前の能力って?)
(今みたいに人の心に語りかける能力さ。それで助けを呼んでやるから後はどうにかしろよ)
(あぁ、有難う助かったよ。だが助けはいらないな。どうせミラとシアンを呼ぶんだろ?)
(あぁ、そのつもりだったが…。助けは要らないってどういうことだ?)
(自分の力でこれぐらいのピンチ切り抜けてやるさ)
(ほぅ成長したな…。それじゃお手並み拝見と行こうじゃないか)
俺は力を振り絞り、立ち上がった。すでに体はボロボロだがまだ行ける。火事場の馬鹿力って奴だ。
俺はスゥっと息を吸い、オオナズチの背後に走り出した。
しかしオオナズチは動く気配すら見せない。
龍煌闇刀【天神】を抜くと同時に斬りつけ、さらにもう一度斬りつけた。
(なんだかオオナズチの動きが急に鈍ったような気がするな…)
オオナズチは姿を消そうとしているのか?ゆっくり体が景色と同化していく。
それも非常にゆっくりだ。お茶を飲む時間があるんじゃないか?というくらいその動きはゆっくりだった。
(何かよくわかんないけど隙だらけだな)
俺はオオナズチに気刃大回転斬りを再び叩き込んだ。
オオナズチは非常にゆっくりと地面に倒れ込んだ。この星の重力はどうなってるんだろうか。
(なんかさっきから体が妙に軽いし。なんか変だな…)
俺は倒れかけているオオナズチに『紅龍炎天斬』を放った。
その瞬間、オオナズチは宙を舞った。この動きもまたゆっくり。
本当に重力が狂ったんじゃないだろうか。俺はオオナズチが地面に落下する前に再び『紅龍炎天斬』を叩き込んだ。するとオオナズチの尻尾が体と分離した。
(よし!これで能力を完全に封じることができる!)
オオナズチはようやく地面に落下した。立ち上がろうとしているのか?とても動きが鈍い。
(隙ありッ!)
俺は再びオオナズチに向け斬撃を放った。
『紅龍炎天斬』!!!!!!!!!!
渾身の一閃を叩き込んだ。
次の瞬間、重力が元に戻った。体が急に重くなり、オオナズチは普通に地面に倒れた。
体が重すぎて立てない。それはオオナズチも同じようだ。
ん…?何かがおかしい。耳を澄ますとオオナズチの荒い息が聞こえないのだ。
それどころかオオナズチは呼吸すらしていない。どうやら討伐できたようだ。
俺はオオナズチの最期を見届けると急に眠たくなり、そのまま目を瞑った。
―――数日後
「ん…ここは…」
「やっと起きたか。レックス」
「あ、空牙さん。おはようございます」
俺はギルドの宿舎のベッドの上にいた。
「じゃぁ俺はミラとシアンとレイを呼んでくるからちょっと待っててくれ」
「わかりました」
空牙さんは腕や腹に包帯を巻いていた。
俺も上半身は包帯でグルグル巻きだった。
えっと…たしかオオナズチを討伐したあと眠っちゃったんだっけ…
暦を見るとすでにあれから数日が経過していた。
ベッドの横にはボロボロになった防具と刃こぼれの激しい太刀が置いてあった。
(お疲れさん)
(いや、こっちこそ有難う)
(礼には及ばんよ。しかし途中お前の動きについていけなくなったぜ)
(そんな訳ないでしょ)
(いや、そんな訳あるんだよ。おっと帰ってきたみたいだぞ)
ドアがガチャリと音を立て開いた。
「レックス~!やっと起きたの?」
「寝過ごし過ぎだニャ」
「本当によく寝てましたね~」
騒がし…にぎやかな連中が部屋に入ってきた。
「ミラ、レイ、それにシアンも、おはよう」
「もうこんにちはの時間だけどね」
ミラの傍には火竜が立っていた。
「なんかレックスあり得ない動きをしたらしいね」
「?」
「レックス、お前気付いてないのか?」
「え?な、何のことですか?」
「何か心当たりとかは…」
「あ、そういえば急に重力が弱くなった感じがした。あとオオナズチの動きが異常なぐらいに遅くなったような…」
「「「それだッ!!」」」
「あの~何があったんでしょうか?」
全然話についていけない。怪我人なんだから少しはいたわってほしい。
「俺は体が全然動かなかったんで、横からお前を見てたんだ。しかし全然目で追えなかった。気が付いたらオオナズチが倒れてたんだよ」
「?あれはオオナズチの動きが遅くなったのでは?」
「いや、違う。お前が速すぎたんだ」
「そういうことだったのか…」
「あ、あともう一つ謎なんだが、オオナズチの死体が消えたんだ」
「き、消えた…?たしか飛竜とかは自然が土に返すけど古龍は自然が土に返すようなことはしないって訓練所でならったような…」
「あぁ、だがオオナズチの死体はいつの間にか消え去っていた。自然界の理では絶対にそんなことはないんだがな…」
「何か気になりますね…」
「で、あくまで推測だが聞いてくれるか?」
「はい」
「おそらくこの件にはレンが絡んでる…」
「レンって確か…アイツですか…」
「あぁ、それにあの時黒龍伝説の話をしたよな」
「はい」
「黒龍伝説には『数多の飛竜を駆遂せし時伝説はよみがえらん』って一文があっただろ?。おそらく飛竜は古龍のことだ。レンは古龍の亡骸を集めてるんじゃないだろうか。最近えらく古龍が頻繁に表れてるだろう。あれはおそらく黒龍に過去の惨劇を思い出させようとしてるんじゃないだろうか…。だったら近々巨大龍―――ラオシャンロンの復活が近いかもしれないな…。まだ学術的に証明されたわけではないが黒龍と老山龍には強い結びつきがあると考えられているんだ」
「そうだったんですか…」
「今はまだ復活の恐れはないがもし黒龍が復活したら世界規模で破壊活動が始まる。奴は7日で世界を破壊し、創造することができるらしい」
「復活する可能性は?」
「今はまだないに等しい。まぁさっきのはあくまでも俺の推測だからな」
「とりあえず注意しとけってことですね」
話している内にすでに日は沈みかけていた。
「おっと随分長くなっちゃったな。俺はもう自分の部屋に戻るぜ」
「あたしもそうしようかな。行こうシアン」
「ハイ!」
「レイはどうする?」
「ボクはたまにはご主人の傍にいたいニャ」
「わかった。あ、この子はここに置いていっていい?」
ミラが小さなリオレウスを指差している。
「あぁ、いいよ」
俺は少々のモヤモヤした気持ちを抱えたままそのまま日は沈んでいった。