今日も小説 | とある変人の狩猟生活

とある変人の狩猟生活

こんな魔境に来るなんて。
物好きがいたもんだ。

今日も小説書きますか。

絵はまたそのうち仕上げます。
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Monster Hunter Another Ⅱ 第2話 嵐に舞う黒い影

――――――雪山【昼】

俺達は雪山に着き、BCで休息を取っていた。

「雪山の入り口は森なんですね」

「あぁ。おそらくドドブランゴの初期位置はエリア8だ」

俺達は新しい地への期待を胸にBCを出た。

言い忘れていたが今回はレイはついてきていない。ギルドの決まりで一部を除いた狩猟には原則4人以下で行動しなければならないからだ。

「凍土と違ってここは寒くありませんね」

凍土はエリア1に出たらホットドリンクなしでは生きていけない環境にあった。

「あぁ。しかし雪山は標高が上がれば上がるほど気温が下がるから注意しろよ」

エリア1には一切のモンスターがいなかった。

「アレェ?おかしいですね」

「シアン、お前も気づいたか」

「空牙さん、何か?」

「いや、普通エリア1にはポポがいるはずなんだけどな…」

「ドドブランゴに喰われたとかですかね?」

「その可能性も否定はできないがな…。まぁいい。とりあえずエリア8まで行こう」

数時間後俺達はエリア8に着いた。

エリア8に行く途中でも一切のモンスターに出会うことはなかった。

「アレ?何かがおかしいですね」

「レックス!アレを見ろ!」

そこにはドドブランゴの無残な骸が転がっていた。

「酷い…誰がこんなこと…」

「誰かはわからないがこのただならぬ痕跡が致命傷になったのは間違いないな」

そこの地面が大きくえぐられていた。

俺は不安を感じながら口を開いた。

「とりあえず、狩猟は…?」

それにミラが答える。

「ターゲットは既に息絶えてるわけだし成功でいいんじゃないの?」

――――――何だ。何か引っかかる。

これまで一切のモンスターに出会わなかったこと。そして雪山の主の無残な骸。

「レックスさん。大丈夫ですか?顔色が悪いですよ」

「あぁ、体は大丈夫だよ。だけど…何かが引っかかるんだ」

「ボクもなんかさっきからモヤモヤが晴れなくて…」

ミラが割って入ってきた。

「とりあえず今は下山するしかないんじゃない?」

「そうだな…」

ゴオォォォォォ…

吹雪いてきた。雪山の天気は変わりやすい。

雲は暑さを増し、太陽の光が遮られた。

「皆!危ない!避けろ!!」

空牙さんの声で3人は一斉に飛びのいた。

同時に風の塊が飛んできて着弾した所をえぐり、雪が巻き上げられた。

「一体、何が…!?」

「レックス!古龍だ!ヤバいぞ!」

空牙さんは逃げろと言わなかった。

この状況で敵に背を向けることは限りなく死に等しいと考えたのだろう。

吹雪で前が良く見えないが山頂には龍がいた。

それはまるで吹雪を従えているように俺は見えた。

「レックス、ミラ、シアン。大丈夫か!?」

「なんとか大丈夫です!それよりも奴は一体!?」

「奴はおそらく…古龍クシャルダオラだ」

「クシャルダオラ…!その名は前いた大陸でも数回聞いたことがある」

「奴は風を縫っている。気をつけろ!」



4人は同時い武器を抜いた。

「来るぞ!!」

クシャルダオラは滑空してこちらに向かってきた。

俺達はそれを避け、ミラが矢を放った。

矢は一直線にクシャルダオラに飛んでいった。

しかしクシャルダオラの風の鎧に弾き返されてしまった。

「何!?」

「奴の周りには龍風圧が生じているんだ!並の攻撃じゃ歯が立たないぞ!剣士は近づくこともできない!」

「そんな…そんな奴とどう戦えと!?」

「だが俺には秘策がある!」

空牙さんはポーチから球体を取り出すとクシャルダオラの眼前に放った。

「皆!目を護れ!」

俺達が目を覆った瞬間、手と目の隙間から強烈な光が差し込んできた。

その瞬間クシャルダオラは「グギャァ」と鳴き声を上げ、地面に落下した。

「風の鎧が…消えてる…!」

「今だ!畳みかけろ!!」

「空牙さん!コイツの弱点は!?」

「龍属性が一番効く!シアンは龍属性を引き出せるか!?」

「あの…まだ修行中なので…」

「じゃぁ雷属性は扱えるか!?」

「ハイ!」

「ミラ!古龍の能力を封じるには毒を使うんだ!できるな!?」

「任せて下さい!」

そう言ってミラは矢に毒を塗り、どんどんやを放ち始めた。

「俺達もやるぞ!」

『龍天王牙斬』!!!!!

俺は刀刃に龍と雷、2つの属性を縫い思い切り斬りつけた。

「俺もやるぜ!!」

『龍皇牙乱舞』!!!!!

俺の強烈な一閃に加え空牙さんの双属性の乱舞を喰らっても今だまだクシャルダオラは怯む様子がない。

「じゃぁ…ボクも…」

シアンは剣に雷を縫い、一回転しながら縦に一閃した。

『雷天煌斬』!!!!!

クシャルダオラは立ち上がった。閃光玉の効果時間は続いているので風の鎧はまだ縫われてない。

――――――よし、あと一撃ぐらいはイケる!

『龍天王牙斬』!!!!!

クシャルダオラの頭に一閃。まだ閃光玉の効果は続いているようだ。

――――――あと一撃イケるか?

「レックス!危ない!離れろォ!!」

既に遅かった。

クシャルダオラは閃光玉の効果中にもかかわらず風のブレスを放った。

――――――ヤバい!回避が間に合わない!

ブレスは直撃し、俺の体は雪と共に中を舞った。

さらに俺は数十メートル吹っ飛ばされた。

凍傷にかかり、体中が痛い。

「ぐっ…」

「レックス!無理はするな。とりあえず一旦退避だ!」

俺達はエリア7に逃げ込んだ。

「つ、強すぎる…」

俺は回復薬Gを2本飲みほしてからそう呟いた。

「どうする?撤退するか?」

シアンが口を開いた。

「いいえ。まだ戦います。戦いたいんです!せめて撃退だけでも…」

シアンは村を守りたいという気持ちでいっぱいのようだ。その思いが空牙さんにも届いたのか空牙さんはこう応えた。

「わかった。狩猟は続行だ。だが皆、くれぐれも無茶はするなよ。特にレックス」

「わかりました」

「とりあえず互角に戦うには風の鎧をどうにかしないとな」

「閃光玉で動きを止めた時は風が消えてましたね」

「あぁ。しかし閃光玉の数には限りがある。奴の能力を一定時間に絶つには毒に侵す必要がある。ミラ、毒ビンはまだ残ってるか?」

「ハイ。今日は調合分含めて多めに持ってきましたもん」

「じゃぁ後数回は毒状態になるだろうな。とりあえず毒状態にするのにも風を絶つ必要があるな。閃光玉はどんどん投げろ。失敗なんて気にするな!」

「わかりました」

俺はホットドリンクを飲みほし、凍傷を治した。

「それじゃ…行きますか!」

俺達は立ち上がり、再びエリア8へ向かった。