ＣＭづくりワークショップ（その３）

 

気になるあの人を魅力的に伝えるCMをつくろう  

チョコCMで、頭も身体もほぐれてきたところで、

いよいよメインの

「気になるあの人を魅力的に伝える」CMづくりに

とりかかります。

高校生たちは、2人1組のチームで、あらかじめ、

学校のすぐ前の交番のおまわりさんや
校長先生、教頭先生、中国から来たALTの先生など

身近な気になる人を取材してきています。

まずは、取材メモをもとに、

ABCチョコCMで学んだ視点や手法をいかして
コンセプトづくり。

ワークシートと付箋を使って、
「その人」の特徴、いいところ、伝えたいこと
などなど、できる限り書き出します。

一人で書きだす作業をしてから
チームメイトとシェアし、
イメージをふくらませていきます。

アイディアを出しきったら、また、
しぼりこみの作業です。

その人のどういうところをCMで表現したいか、
最終的に一つのテーマにしぼりこみ、
それをキャッチフレーズに表します。

キャッチフレーズが決まったら、
コピー（ことば）の流れづくり。

7個ほどの四角（カット）のなかに、

ひとつずつ
ことばを入れながら、

ストーリーをつくってきます。

次に、写真を選んで、コピーと写真の順番をイメージ。

ここまでやってから、いよいよ
windows ムービーメーカー（フリーソフト）を使って
映像制作作業！

写真を取り込み、文字を入力し、写真と文字を並べ替え、

画面切り替えなどの効果を入れ、音を入れ、微調整を

したりして、30秒のCM映像にまとめました。

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CMづくりワークショップ（その２）

こんにちは、室中です。


昨夜、東京では雪が降りました。

夜の闇に雪の白が映えてウツクしかったんですが、
電車が遅れてなかなか来ない・・・

カチコチになったからだで家に帰りつき、
ストーブの前に座りこんでワイン呑みました。

インフルエンザもはやってきたみたいですね。
みなさんくれぐれもご自愛ください！



さて、前回から書いているCMワークショップの続きです。

沖縄県立向陽高校でのCMづくりワークショップの

ファシリテーターは、昨年

青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム

で、ともに学んだ大切な仲間のひとり、

電通・CMプランナーの近藤祐見さんにお願いしました。

チョコCMで基本を学ぶ

まず、近藤さんが、

CM制作にはどれだけ多くの職種の人たちが関わっているか、

CMはどんなプロセスをたどってつくられるか

実際のCM映像や絵コンテなどの資料、クイズなどを

おりまぜながら楽しく紹介。

よく知ってるCMの絵コンテや映像が登場したり

服のスタイリストやフードスタイリスト、アニメーター、声優などなど

CMの内容によって、いろんな職種の人たちがかかわって

いることがわかったりして

みんなの興味が高まります。

しめくくりに、近藤さんが

「CMの企画や制作には、対象物（人）への愛がある 

対象に愛をもって、その魅力をほかの人に伝えよう」

とメッセージを伝えました。

そのあと、CMづくりのキホン体験と、

身体と心と頭ほぐしをかねて、

「すごーく甘いABCチョコ」のCMをつくって

身体で表現する活動に取り組みました。

「すごーく甘い」を、そのまま「すごーく甘い」

と言っても伝わらない・・・・・・。

じゃあ、ほかの表現でどう言えるの！？

「すごーく甘い」チョコを食べるとどんな人が

 

どうなってしまうんだろう！？

などなど、

3～4人のグループに分かれて、思いつく限り

アイディアを書きだしました。

アイディアをたくさん出したあとは、

「人に伝える」ことを頭に置きながら

テーマを一つにしぼりこみ

キャッチフレーズに落とし込みます。

せっかく思いついたいろんなアイディアを

そぎ落としてしぼりこんでいくのは、

表現をみがいていくおもしろさもあるのですが、

なかなかにしんどい作業・・・。

そこをクリアしてキャッチフレーズ（＝テーマ）が決まったら、

それを表現するためのストーリーを絵コンテをかいたり、

実際に身体を動かしながらつくっていきます。

最後は、

「はちみつより甘くておいしいABCチョコの味を

 

知ってしまい、はちみつとチョコを交換してもらうクマたち」

「スーパーで卵の特売日なのに、卵を無視してABCチョコに

 

突進する客たち」

「授業も聞かずにダラ～っとしていたのに、

 

新商品のABCチョコを食べたとたんにシャキーンとなる生徒たち」

などのCMのストーリーが生まれ、

近藤さんのカチンコを合図に、それぞれのグループが

演劇仕立てで発表しました。

 

＜つづく＞

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CMづくりワークショップ

こんにちは、室中です。

わたしは、いま、国際文化フォーラム（TJF）で、

おもに交流関係のプロジェクトを担当しています。

交流といっても、わたしが関心をもっているのは、

日本の高校生が、

さまざまな背景をもつ同世代(日本の高校生どうしも含む)と

共同作業をしながら、

自分の意見を伝えたり、相手の意見を聞いて理解したり、

 

意見の違いを調整したりしながらなにかをつくりあげていく

プロセスを

なるべくリアリティをもって体験してもらえる

ようなプログラムをつくることです。

今年度、取り組んでいることの一つに、

「沖縄県高等学校中国語教育研究会ICT国際交流学習部会」が

中心となって取り組んでいる実践研究

「異なる背景をもつ同世代とコミュニケーションする力、協働する力

およびICTリテラシーの育成をめざした外国語教育のモデルづくり」

の企画実施への協力があります。

＊公益財団法人パナソニック教育財団の「平成23年度第37回実践研究助成」を受けて実施しています。

 
沖縄、大阪、台湾高雄市の高校から、中国語や英語を学ぶ高校生
約40人が参加して、

TJFが運営する世界の中高校生の交流ウェブサイト「つながーる」

などでやりとりしながら、最終的に

「沖縄・台湾・大阪の三つの地域のつながりのよさ、深さ、豊かさを

それぞれの地域の人たちに伝えるCM」を

中国語・英語・日本語でつくりあげる

ことをめざしてプログラムに取り組んでいます。

これまで、本格的なCMづくりに入る準備として、

「つながーる」 で自己紹介をしたり、

Adobe ConnectやSkypeを使ったテレビ会議で

プロジェクトの公式キャラクターや

Tシャツのデザインを

プレゼンして決めるなど、

ICTや外国語（中国語、英語）を使ったコミュニケーションに

徐々に慣れながら、

お互いに知り合い仲間意識を育むための

活動を行ってきました。

↑公式キャラクター「オーティ」を配したTシャツ

（二つのOは沖縄と大阪、Tは台湾）

↑Tシャツ裏面

各校がテレビ会議でプレゼンしあい、

採用された台湾のアイディアをもとに

テレビ会議上でイラストの位置などを

みんなで話し合ってデザインを最終決定！

10月末には、沖縄の参加校・向陽高校のメンバー約10名を対象に、

プロのCMプランナーの方をファシリテーターに迎えて、

CMづくりを体験するワークショップを実施しました。

このCMづくりワークショップにも、お互いの意見を調整して

モノをつくりあげるプロセスや、「伝える・伝わる」を意識した

表現・創造活動、コミュニケーションのツールとしてのICTの活用を

組み込んでみました。

続きは、次回・・・

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