お正月に向けて、バイヤーが「絶対に欠品させてはいけない」と意気込んで増発注するものは、**「高品質な旬の素材」と「手間を代行してくれる完成度の高い食品」**の2つに集中します。
この時期に買うべき「本当にいいもの」を、バイヤーの仕入れ戦略の裏側とともに紹介します。
1. 豊洲市場のプライド「天然 本マグロ」
年末年始はマグロの取引額が跳ね上がりますが、バイヤーはこの日のために最高の「一番マグロ」級のロットを確保します。
 * なぜいいのか: 12月の本マグロは、冷たい海で脂が最も乗り、赤身の旨味も濃縮されています。バイヤーは、お正月を彩る「中トロ・大トロ」の鮮度とサシの入り方に極めて厳しい基準を設けて発注しています。
 * 狙い目: 「解凍」ではなく**「生」**の表記があるもの。また、サク(塊)で購入すると、酸化が遅く、元日の食卓でも最高の状態で食べられます。
2. 三大産地の「ボイル済み ズワイガニ・タラバガニ」
カニは年末年始の主役。バイヤーは「身入り(殻の中にどれだけ肉が詰まっているか)」にこだわって増発注をかけます。
 * なぜいいのか: バイヤーは、アラスカやロシア、北海道などの産地で水揚げ直後に「船上凍結」または「浜茹で」された、劣化の少ない一級品を大量に押さえます。
 * 狙い目: **「堅蟹(かたがに)」**と呼ばれる、脱皮から時間が経って身がパンパンに詰まった個体。手に持った時にずっしりと重いものは、バイヤーの目利きが通った証拠です。
3. 老舗の技術が集結した「特製 伊達巻・栗きんとん」
普段の「練り物」とは一線を画す、お正月専用の最高級ラインです。
 * なぜいいのか: 例えば伊達巻なら、普段より高級なハモやグチのすり身を使い、石臼で丁寧に練り上げた「特上」グレードがこの時期だけ増産されます。
 * 狙い目: 砂糖だけでなく**「和三盆」や「蜂蜜」**を使っているもの。後味が上品で、お茶請けとしても絶品です。
4. 地域のブランドを冠した「つきたての伸し餅(のしもち)」
最近は個包装の切り餅が主流ですが、バイヤーが地元の米屋や和菓子店に特注する「伸し餅」は格別です。
 * なぜいいのか: 粘りとコシが強い「ヒヨクモチ」や「こがねもち」など、最高級の和菓子用もち米を100%使用していることが多いからです。
 * 狙い目: まだ柔らかい状態で届く「当日製造」のもの。焼いた時の伸びと、お米本来の香りが市販のパック餅とは全く違います。
5. 全国から選りすぐられた「日本酒(しぼりたて生原酒)」
お屠蘇(おとそ)や祝い酒として、この冬に仕込まれたばかりの「新酒」が大量に入荷します。
 * なぜいいのか: 「しぼりたて」は火入れ(加熱処理)をしていないため、フレッシュでフルーティーな香りが楽しめます。バイヤーは地酒蔵と提携し、その店でしか買えない「限定ラベル」を確保することがよくあります。
 * 狙い目: ラベルに**「新酒」や「無濾過生原酒」**と書かれているもの。
💡 バイヤーからのお得なヒント
お正月用品は、12月28日〜29日あたりが、品揃えと鮮度のバランスが最も良い「狙い目」です。30日を過ぎると一気に混雑し、良い個体から売れていってしまいます。
これからお買い物に行かれますか?もし特定の食材(「カニの失敗しない選び方」や「美味しい数の子の塩抜きアルゴリズム」など)で迷っていることがあれば、すぐにアドバイスしますよ!