「密造酒」は、政府の認可や管理を受けずに非合法に製造されたアルコール飲料の総称です。これには、酒税を逃れる目的や、アルコールが規制されている地域で提供する目的などがあります。

密造酒は、その製造過程の unregulated(無管理・無法)さから、極めて深刻な健康被害をもたらす危険性があります。


🍺 密造酒による主な被害

密造酒の最も恐ろしい被害は、製造者がアルコールの主成分である**エタノール(エチルアルコール)と、工業用で猛毒のメタノール(メチルアルコール)**を間違えて使用したり、混ぜたりすることによって起こります。

1. メタノール(メチルアルコール)中毒

密造酒による健康被害の最も深刻で多い原因です。

症状・結果 詳細
失明 メタノールが体内で分解されてできる蟻酸(ぎさん)視神経に強い毒性を及ぼします。これが「目散る(メチル)アルコール」という俗称の由来とも言われます。
死亡 深刻な代謝性アシドーシス(血液が酸性に傾く)や多臓器不全を引き起こし、最悪の場合、死に至ります
中毒症状 嘔吐、激しい腹痛、意識障害など。症状の出始めが遅く、気付いた時には重篤化しているケースが多いです。

2. その他の健康被害とリスク

  • 不衛生な環境での製造: 汚染された水や道具を使うことで、有害な細菌やカビが混入し、食中毒や感染症のリスクがあります。

  • 高すぎるアルコール度数: 度数が調整されず、非常に高濃度のアルコールが原因で急性アルコール中毒になるリスクが高まります。

  • 有害物質の混入: 発酵を促進するためや着色のために、不純物や工業用化学薬品などが意図的に、あるいは誤って混入されることがあります。


🦠 「ヒオチキン」との関係性について

ご質問にあった**「ヒオチキン(火落ち菌)」は、密造酒による健康被害とは性質の異なる**問題です。

項目 火落ち菌(ひおちきん) 密造酒の主要な危険(メタノール)
微生物/化学物質 特殊な乳酸菌(微生物) メタノール(化学物質・猛毒)
主な被害 酒の品質劣化(白濁、酸味、異臭) 人間の健康被害(失明、死亡)
毒性 人間に対する毒性は低い 非常に強い毒性
発生源 日本酒などの醸造酒で増殖 主に蒸留酒の製造ミス・悪意による混入
  • 火落ち菌は、主に日本酒などの醸造酒に発生し、酒を飲めなくしますが、飲んでもただちに取り返しのつかない健康被害を与えることはありません(不快な味がするだけです)。

  • 一方、密造酒による被害は、アルコールとは似て非なる猛毒物質(メタノール)の混入によるものであり、その結果は失明や死亡という極めて深刻なものです。

つまり、密造酒の危険性は**「メタノール中毒」**に集約され、火落ち菌の危険性とは次元が全く異なります。

密造酒は、多くの場合、コストや税金を逃れるために、規制や衛生管理を無視して製造されるため、その品質や安全性は全く保証されません。