紅はこべの花が咲く前に「スカーレット・ピンパーネル」の再演を観に行きました。開演前の劇場を包み込む空気は、「ベルばら」「ミーマイ」「エリザ」に似ていて、それは異様なもの。「熱気に包まれている」というような安易な言葉で表現できるものではなく、畏怖を感じるくらいの、何かがあります。緞帳が現れたとき、冒頭のホルンの旋律が聞こえてきた時、「ああ、伝説第2章が始まるんだ。紅はこべの花がまた咲くんだ」と劇場全体が震えているような気がするのです。観劇報告はまた。