「まだまだスタートしたばかりですが、確実に効果が出ていきます。
頑張っていきましょう!」
「はいっ、先生(; ・`д・´)!!!」
この後、2週間続くブレオマイシンの投与となった。
初回なので、先生が部屋まで案内してくれることになり、廊下を一緒に歩く
「通院時は専用のお部屋で投与を受けてもらいます。まぁ、時間も1時間くらいなので
そこまで辛くはないかと思います。ただ、白血球が既に減少しているのが確認出来ましたので、
減少を食い止める為の注射に毎日来てもらう事になります。」
「全然平気です、風邪(感染症)ひくよりよっぽど良いですし、有難いです。」
わかっている、推測できる副作用に対して未然に防ぐ、防ぐ努力をする
効果がある、ないではなく、これが大切
「では、また翌週お会いましょう。何かあればすぐにご連絡下さい。私は病院にいますので。」
部屋への案内を終えると、先生は早歩きで戻っていった。
実は、この熱血大先生
この大きな大学病院でただ1人で全腫瘍関係を受け持っている。
勿論、理由があってのことだが、「1人」でだ。
相当な知識や経験がないと1人では出来ないし、ましては、回らないだろ・・・。
准教授、専門医、指導医等の資格、立場を持っている方だが
「1人」で立ち向かう事
内科、外科問わず各専門部門からの圧力もあるだろう
「1人」で立ち向かう事
入院中、通院中問わず、毎回必ず先生が対応する、対応してくれる
予期せぬ事態も起きるだろう
「1人」で立ち向かう事
私はそんな先生の姿勢がとても好きだ
この先生で良かったと心底思える
この先生について行こうと素直に思える
がんと闘いを続ける私も1人
いや、全然「1人」なんかではない
1クール後半
通院による抗がん剤治療開始である