爪とぎの種類 選び方と対策 | 獣医とノルウェージャンフォレストキャット マリアの腎臓闘病生活

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今年で4歳を迎えた我が家の愛猫マリアについてのブログです。若くして腎臓病になった我が子にしてあげられる事を書き記していきます。獣医師として同じ境遇に置かれた猫ちゃん、又は飼い主様の心の支えになれればと思います。

爪とぎ行動については前回お話しした通りです記事はこちら
今回は爪とぎ場所の素材の種類と選び方

爪とぎで大切な家具が見るも無残な姿になってしまった
賃貸なのに柱や壁紙がボロボロになってしまった、どうしよう

このような経験はほとんどの猫ちゃんオーナーがされてると思います。
診察室でも「何かいい方法ないですか?」「やめさせることはできますか?」と聞かれることがあります。

まず爪とぎは、爪のメンテナンスやマーキングなど本能で行われる行動なのでやめさせることはほぼ不可能です。なので対策としては爪とぎをやめさせるのではなく爪とぎをする場所をコントロールするということになります。

猫ちゃんと一緒に生活をするのであればまずは爪とぎされても仕方ないと覚悟を決める必要があるのかなと考えています。それを前提に僕たち人間のできることについて書かせていただきます

まず話してみて意外と多いのが、[爪とぎ場所が家に用意されていない場合]です。
上記のように爪とぎは必ずしてしまうものと考えましょう。
トイレのように必須なのです。トイレが家になければ気に入った場所をトイレとして選びそこで用を足すようになってしまうのは想像しやすいですよね。爪とぎもそんな感じです
この状態でいくら爪とぎ防止用のスプレーやシートを使ってもうまくいかないと思います。ペットショップやホームセンターなどで色々な爪とぎグッズが手に入りますのでまずはそれを自宅に設置して、そこで爪とぎ行動をしてくれるかどうか試してみてください

この時点で爪とぎしてくれればすごく嬉しいのですが、中にはその子がそれを何なのか認識していないケースもあります。この時は、「これは爪をとぐためのものなんだよ」と飼い主様自身がその子の前で爪をとぐような仕草をしてみたり、その子の手をとって爪とぎをするときの前肢の動きなどを一緒にしてあげるといいかもしれません。注)猫ちゃんが爪をしまっている場合は肉球が擦れてしまいますのでその時はあまり無理しないでください。爪が出せるなら少し引っ掛けるようにしてあげるとより良いと思います。
これも嫌がるようなら潔くあきらめてあげてくださいね

続きます
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