猫の爪の構造 | 獣医とノルウェージャンフォレストキャット マリアの腎臓闘病生活

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今年で4歳を迎えた我が家の愛猫マリアについてのブログです。若くして腎臓病になった我が子にしてあげられる事を書き記していきます。獣医師として同じ境遇に置かれた猫ちゃん、又は飼い主様の心の支えになれればと思います。

診察の際に「爪が取れた」と家に落ちてる爪を慌てて持ってこられる方がいます
無理もないですよね、落ちてるものがまるまる猫の爪の形をしているのですから

今日は意外と知らない方も多い爪のお話
猫ちゃんの爪は同じ形の爪が何枚も重なってるような層構造になっているのです。
外側にある層は古くなった爪で内側にいくほど、できたての爪という順番になっています。
時間の流れとしては爪の中心で若い爪が作られ、その後年功序列に外側に追いやられていくのです

猫は爪とぎをしてこの古くなった外側の層にある爪をはがしています。
そうすることで中にある若くて尖った健康的な爪が表面に出てくるのです
このため爪とぎの後には爪と同じ形をした言うなれば爪の分身のようなものがポロポロ落ちているのです。

実際に不慮の事故で爪の本体が取れてしまうと…。
ほぼ確実に出血がみられます。またその場所を気にして延々と舐めていることが多いです。場合によっては痛みから歩くときにその肢をあげるようになったり。

上記のような症状が出ればその時は必ず病院へ向かってあげてくださいね
次回は爪とぎのお話をします。
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