室内飼いの猫の気持ち | 獣医とノルウェージャンフォレストキャット マリアの腎臓闘病生活

獣医とノルウェージャンフォレストキャット マリアの腎臓闘病生活

今年で4歳を迎えた我が家の愛猫マリアについてのブログです。若くして腎臓病になった我が子にしてあげられる事を書き記していきます。獣医師として同じ境遇に置かれた猫ちゃん、又は飼い主様の心の支えになれればと思います。

外飼いの猫と比較して、「ずっと家にいるのはかわいそうなのではないか?」「外にも出してあげたほうがいいのでしょうか?」と相談を受けることがあります。

もし生まれた時から室内飼いで外を知らない子だとすれば、おそらく外に出れないことに関してストレスなどは感じてないのではないでしょうか。
もともと知らない世界は自分には関係ない場所だからです。

例えるなら僕達が空を飛べないことに似ているかもしれません。
猫が外の世界を目で見て、その外の世界を行ったり来たりする飼い主様を見てることと、
僕達が空を見て、その空を自由に飛んでいる鳥をみてることと、
そんなに変わりはないのではないでしょうか。

本気で空を飛びたいと思ったライト兄弟のように、外に強い情熱を持っている猫もいるかもしれませんが…

「ストレスを感じないこと」を「幸せ」という意見は多いでしょうが、「喜びになり得ることを知らないこと」が「不幸か否か、かわいそうかどうか」
これに結論を出すことはかなり難しい問題になりそうですよね。


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