超音波検査 エコー検査 | 獣医とノルウェージャンフォレストキャット マリアの腎臓闘病生活

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今年で4歳を迎えた我が家の愛猫マリアについてのブログです。若くして腎臓病になった我が子にしてあげられる事を書き記していきます。獣医師として同じ境遇に置かれた猫ちゃん、又は飼い主様の心の支えになれればと思います。

今日は画像(超音波)のお話です。
腎臓がおかしいかもしれない後なったときに腎臓を画像で見ておくことは必須の項目になります

見ていく項目としては、

大きさ
皮質や髄質、辺縁の構造
血流
結石や囊胞の有無
腎盂や尿管の拡張

などがあります。

また腎臓は2つあるので左と右とで比較しながら両側性の異常か片側性の異常かを見極め行きます。

マリアの腎臓は、
大きさは左右ともに正常
明らかな結石や囊胞、腎盂や尿管の拡張はなく、血流もしっかりしているようでした。

ただ、辺縁(腎臓の輪郭)皮質髄質(内部構造)に違和感を感じました。

腎臓の辺縁は通常なめらかな曲線を描き、ちょうどそら豆のような形をしています。ところがマリアの腎臓はその曲線が所々でうねうねと歪んでいたのです。
また皮質と髄質は明るさで見分けることが出来るのですが【皮質(外側)が明るくて髄質(内側)が暗くうつります。】、その境界もはっきりとしたものではありませんでした。

明らかに変なのですが、これだけでは診断に至ることができません。
このため先日お話しした腎生検を行うことに決めたのです。


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